- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560038567
作品紹介・あらすじ
狩りとられるは、ヨーロッパの中世美術からコマーシャルなたばこのマークまで、愛と死の謎を秘めた図像。嫌悪感や憐れみをまじえずに屍体をながめるとき、図像として残された死者たちは、いまも美しくよみがえる…。濃縮された知をほとばしらせ、ぞくぞくと端麗なことばを紡ぎだす、爽快なエッセイ。
感想・レビュー・書評
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中世から近代にかけての『屍体』をモチーフにした美術品(主に絵画。剥製なども)を、43話のコラムで紹介している。
1話1話が4,5頁しかなく、大変読みやすい。
ただ、全頁白黒なので、せっかく紹介されている美術品もその全容がわからず、もったいなく感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
屍体と言っても、モノクロで図は小さく、油彩、版画などがほとんどで生々しい死体は出てこないので、屍体スターターにオススメ。解剖図や残虐な死に方のものもありますが。
エッセイというかコラムなので読みやすいです。ひたすら死や死体についての話なのでまとめて読むより、時々、章(体)ごとに読む方が精神衛生上よろしいかも知れません。
イタリアとフランスとドイツの死生観のズレと本場争いがちょっと面白い。 -
内容(「BOOK」データベースより)
狩りとられるは、ヨーロッパの中世美術からコマーシャルなたばこのマークまで、愛と死の謎を秘めた図像。嫌悪感や憐れみをまじえずに屍体をながめるとき、図像として残された死者たちは、いまも美しくよみがえる…。濃縮された知をほとばしらせ、ぞくぞくと端麗なことばを紡ぎだす、爽快なエッセイ。
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美術手帳連載のエッセイをまとめたもの
連載コラムのまとめなので仕方ないが其々に対する内容が薄い。
収録図が小さくモノクロ、原典の原語表記などの索引もない。 -
この本の「屍体」は本物ではありません。死を扱った様々な図像です。主にヨーロッパのものですが、日本とは違う「死」への感覚や文化を読み易く巧妙な語り口で紹介しています。「メメント・モリ」「ダンス・マカーブル」などこの本で覚えた言葉も多いです(笑)中世のヨーロッパに興味のある人には面白い本だと思います。
2001.12.01 -
黄道12宮人体図を見たとき感動が止まらなかった。
後、腐敗屍骸像を見たときは感動のあまり涙ぐんでしまった。
美術品を鑑賞するなかで、初めて感動で泣くと云うことを経験した。
体調悪い時に読むと(;´Д`)←な顔になるから体調悪い時に読むのはオススメしない… -
「死の舞踊」について知りたくて手に取った一冊。
真夜中に読むにはキツイものがありましたが、内容としては面白かったです。
エッセイとして読みましたが、わかりやすかったのも個人的には嬉しいところ。
学会の話には「うわあ、でもあるある(笑)」と笑ってしまいました。