日常礼讃: フェルメールの時代のオランダ風俗画

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560038888

作品紹介・あらすじ

17世紀初め、日常生活と絵画の出会いから生まれたオランダ絵画の傑作の数々。画題とスタイルに革新的な変化をもたらしたその豊かな意味を、ステーン、テル・ボルフ、ハルス、フェルメール、レンブラントの作品のなかに探る。

感想・レビュー・書評

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  • オランダ絵画奥が深い。まずは見方を分かっていない。今までは生活を眺めているだけの見方だった。意味するものがあるとか知らなかったし。まだまだ勉強して楽しめそう。

  • 英雄や聖人ではなく市井の人々が対象となった、17世紀のオランダ絵画。副題に「フェルメール」入れてるのは明らかに日本の出版社の仕業だろうけど。
    確かにこの時代、オランダが戦争に明け暮れていた時期をスルーして、小綺麗な室内画ばかりなのは、市井は市井でも、選択された市井でしかないとは、膝ポン。

  • 2014/05/22完讀

    這本書解決了我一直以來的問題;到底荷蘭風俗畫究竟是寫實,還是寓意(這個說法實在很氾濫)?

    作者強調,或許一開始有寓意(道德)的存在,但是因為畫家對個別事物珍愛的眼光,讓這些表現已經超越道德的意味。他認為,是透過這兩者之間的張力,讓繪畫本身繼續變容下去。究竟是描寫現時還是描繪寓意,他說並不是這種二擇一的選項,而是從道德觀出發,描繪的過程已經不知何時超越了這個意義了,「道徳世界とその超越という、原則として相容れない二つの方向の間で働いている緊張関係こそ、いまでもわれわれをひきつけてやまないオランダ絵画の魅力である。」

  • 17世紀、オランダ絵画はなぜ生まれたのか?どうしてルネサンスの鮮やかな絵画とは違うのか?難しくない美術書を待ってたのよ!エッセイタッチで軽く読める。

  • テル・ボルフとデ・ホーホについての記述が特にすばらしい。

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著者プロフィール

Tzvetan TODOROV(1939-2017) ブルガリア出身のフランスの文芸理論家、思想史家。当初は構造主義的文学理論を代表する論者として知られたが、世界の中の人間を直接的に論じる著述を、他者論、民主主義論、絵画論といった幅広い領域をフィールドとして次々と発表し、過去と対話しつつ現代を思考する姿を見せる。

「2021年 『善のはかなさ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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