葡萄酒とパン

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560046906

作品紹介・あらすじ

ファシズムの時代、国外に亡命していた主人公は郷愁にたえきれず、故郷の村に戻ってくる。そこで彼は理想とはくいちがった社会の現実と向きあうことになる。現代イタリア小説の古典。

感想・レビュー・書評

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  • 予想外のラスト。シローネもまた銃をペンに変えて戦った作家の一人だったわけだし、ルイジやクリスティーナの最後は、悲劇と言えば悲劇で、それらは政治的な主張や態度、当時のイタリアにおける農村の貧困と結びつくものだとは思うけど、なぜかユーモアや平和を感じ取ってしまう作品だった。神父に扮したピエトロを崇拝するマタレーナや、パシリ役のビアンキーナなんかナイスキャラだったと思う。山に逃げ込んだピエトロの後日談とされている『Il seme sotto la neve』の日本語訳が待たれる。

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