十二夜 (白水Uブックス (22))

  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560070222

感想・レビュー・書評

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  • 船の難破に合ったオリヴィアは男装し、公爵オーシーノーの元に従者として仕える。男装の身であるにも関わらず公爵に恋してしまう。

    その公爵は伯爵嬢ヴァイオラに恋するが相手にされず、オリヴィアを使者に差し向ける。しかし、そのオリヴィアにヴァイオラが恋してしまう。

    恋の矢印が向いていることに気が付かない男公爵と、
    男(男装)の身でありながら男に惚れてしまった女と、
    女(男装)に惚れしまった女の三角関係が始まる。

    そこに難破で亡くなったと思われていたオリヴィアの兄セバスチャンが登場。
    男装したオリヴィアに瓜二つのその兄がヴァイオラと結婚、オリヴィアは女性の姿に戻ることが叶い公爵オーシーノーと結婚。

  • 授業で読んだ。面白かった。

  • 登場人物をちょくちょく確認しながら読みました…。
    演劇で観たほうが純粋に楽しめるかも、と思いました。
    それにしても、原書でもきっと頻繁に入っていたのだろう言葉遊びを、日本語でも随所に入れられているのが凄い…。

  • 先日読んだシェイクスピア全作品解説で目を付けてたロマンチックコメディ。

    予習してなかったら多分キャラクターがこんがらがったと思う。
    舞台で見てたらわかるだろうなというのが戯曲あるあるだけど。
    展開がほんと早くてその辺も舞台なんだなーと。

    男装して好きな人の小姓になったのに、他の女を口説く手伝いをしなきゃいけないヒロイン……全少女小説愛好家はシェイクスピアもちゃんと読むべしなこの設定!
    生き別れた双子の兄妹の取り違えや、気風のいい姐御な侍女と愉快な騎士たちのいけ好かない執事への悪戯と短い中に見所盛り盛り。
    楽しゅうございました♪

    解説 / 村上 淑郎
    ブックデザイン / 田中 一光
    カバーイラスト / 池田満寿夫

  • 小田島雄志先生翻訳ではじめてのシェークスピア。購入本だが値段が高すぎる。解説も充実していない。これでは次から購入せずに図書館本になる。
    小田島先生の訳は、T・ウィリアムスの戯曲で非常に好感をもっているが、シェイクスピはは今まで福田恒存訳に親しんで切るので慣れるまでは読み難かった。駄洒落満載が特徴だが、原文との繋がりを確認はしていないのでなんともいえない。作品としては、非常に面白かった。男装の麗人ではあるが、控えめなヴァイオラは好感が持てた。双子、異性変装でのドタバタ喜劇だが品よく纏まっていて楽しめた。

  • ちょっとひねりの利いた喜劇。面白い。

  • シェイクスピアはぜんぜん得意じゃないけれど十二夜は別格。いつなんどき読んでもウィットに富んでいておっかしくてすっきりして幸せな気持ちになれる。これでもか!というほど仕掛けてくるダジャレの目白押し、小田島氏の翻訳には頭が下がるばかり。作中で道化が歌う「くるがいい、くるがいい、死よ、この身を杉の柩に横たえよ。…」のうたがすごい好き、そこだけ抜粋して単独の詩として読むとまた別の味わいで二度美味しい。

  • 請求記号・932/Sh
    資料ID・100020052

  • (後で書きます。最後には鏡像のような二組の男女の結婚に帰結するところの、ジェンダー身分入り乱れた三角関係の連鎖)

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著者プロフィール

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物。卓越した人間観察眼からなる内面の心理描写により、最も優れた英文学の作家とも言われている。また彼ののこした膨大な著作は、初期近代英語の実態を知る上での貴重な言語学的資料ともなっている。
出生地はストラトフォード・アポン・エイヴォンで、1585年前後にロンドンに進出し、1592年には新進の劇作家として活躍した。1612年ごろに引退するまでの約20年間に、四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など多くの傑作を残した。「ヴィーナスとアドーニス」のような物語詩もあり、特に「ソネット集」は今日でも最高の詩編の一つと見なされている。

「2016年 『マクベス MACBETH』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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