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みんなの感想・レビュー・書評
恋愛できない非リア充は読むなってことですか!
時間の経過が分からない、何が言いたいのかも微妙。
面白い、のかなあ。『不在の騎士』の方が好きかも。
18世紀のイタリア。
貴族の跡継ぎの少年コジモは、ある日、姉とケンカになり、木に登ったまま降りないと宣言。
平凡な弟の目を通して、あっぱれな奇行の生涯が語られます。
俗物の父や、頼りにならない家庭教師、謎めいた叔父。
登場人物が濃い〜!
侯爵家の少女ヴァイオラとの出会いと別れ、森に住む盗賊や貧しい子どもたちとの付き合い。
木の上でも本を読み、案外まともな面もありつつ、暮らします。
重病の母の窓辺に近い木に登って母に頼まれた用事をしたり。
フランス革命の余波を受ける時期、ナポレオンの砲声がとどろき…
縦横無尽の教養と、作者がパルチザンに加わった少年時代の経験、戦後イタリアの混乱などがどこといえずに混沌と反映しているようです。
1957年の作品。作者は1923年生まれ。両親とも植物学者。
「われわれの祖先」3部作の1つ。
イタロ・カルヴィーノ。と書くと、
何だかうっとりとしてしまいます。
変幻自在、と書けば、撤回を求める声を頂戴しそうですが。
木に登ったまま降りてこなくなった貴族の男の子。木から木へ。領地をまたいで。国をまたいで。
「われらが祖先」三部作の第2作目。12歳の時以来、カタツムリ料理を拒んで木の上に逃げて以来、生涯を木の上で暮らした男の話。まず、この奇矯な設定からして面白く、話も齢を経るごとに主題となる場面が移り変わり、まったく飽きずに読める。また、自然への郷愁もしみじみと感じさせる、いい小説である。
カタツムリを食べることを拒否して、木に登った少年がそのまま木の上で生活するという設定だけでもう面白い。木の上という地上と一応繋がりがある場所から、さまざまな皮肉や投げかけをするカルヴィーノの手腕は見事。
荒ら草ジャンが最高。地域一帯の皆が恐れる山賊が、読書の魅力にのめり込み、本の最後のページを燃やすぞ、との脅しにあっさり屈服し・・・という場面を読んでる途中に、私自身ものめり込み電車を乗り越してしまった。
著者の、物語を語ること、語られることの意味やその手法へのこだわりを、この作品からも強く感じた。
私にとって初イタロ・カルヴィーノ作品。
12歳のときに家族と決別し木に登って、一生降りてこなかったコジモ少年の物語。
ありえんというエピソードがふんだんに盛り込まれているものの、いちいち気にしませんよそんなことは。
コジモの一生を弟のビアージョが語っているのですが、読後感が切ないというか、少々物悲しくなりました。
自分がコジモ少年の過ごした頃のイタリア(の自然)を知っているわけではないのに、ノスタルジックになるというか。
それも、自然が大事とか戦争反対とかの現代が抱える問題が文章の背景にあるからなのかもしれません。
とは言え難しいことを考えずに、登場人物が魅力的なのと、話が単純に荒唐無稽なのでそれを楽しむほうがいいかも。
と思います。
個人的には1年後にまた、もう一度読み返したい。
そうしたら細かいところをもう少し、理解できるかと。
『不在の騎士』『まっぷたつの子爵』とともに「われわれの祖先」三部作をなす。3作の中でもっとも大人向けかと思われる。父親に対する反発から木上で人生を送ることを選んだコジモの生涯。奇想天外なのはカルヴィーノ毎度のことながら、ラストシーンの哀切さには思わず目頭が熱くなります。3部作の中で、一番最後に読むべきかな。






