縞模様の歴史―悪魔の布 (白水uブックス)

  • 59人登録
  • 3.40評価
    • (3)
    • (5)
    • (16)
    • (1)
    • (0)
  • 10レビュー
制作 : Michel Pastoureau  松村 剛  松村 恵理 
  • 白水社 (2004年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560073742

縞模様の歴史―悪魔の布 (白水uブックス)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • テーマ史

  • 立花隆『ぼくはこんな本を読んできた』
    もともと、西欧で縞模様の服を着せられていた人は、何らかの意味で疎外・排斥された人たちだった。縞模様考現学。

  • 面白い本が世の中にあるもんだわ。

    すげー良かったわ。個人的に。


    わたしは絵を描きますが、シマシマ模様が好きなんです。
    縦縞も横縞も好き。

    自分の絵に合っているというか、「似合う」そういうレベルじゃなくて、「ここにはこの柄しか入り得ない」というような感じの「合う」。


    目の錯覚とか、曖昧さを求める節が強かったのだけど、

     中世欧州では悪魔的なもの。
     遡ると従属的なもの。

     現代ではその傾向は薄れたけれども、
     囚人服のイメージ、危険の印など、否定的なものを喚起するものとして現代にも引き継がれているものもある。


     というところに惹かれた。

     
     

  • 縞模様の歴史小史。著者の専門である中世が半分、後代が半分くらい。
    縞模様の衣は中世においては、社会の周縁に位置する娼婦、死刑執行人、旅芸人、道化、狂人などが身に着けていた。いわば排斥・疎外のシンボルだったが、これが近世の頃までには召使のお仕着せに用いられるなどしてむしろ「従属」の意味を持つようになる。18世紀以降は、中世的な否定的な価値だけでなく、肯定的な価値をもつようになる。

    囚人服の縞模様、パジャマの縞模様などの分析も。発想も着眼点も斬新で、小著ながら示唆に富む本。

  • 異端だった時代があったと知った。

  • 縞模様の考察

  • 面白そうなタイトルに惹かれて購入。
    案の定、面白かった。

    西欧社会における縞模様の持つ意味論が中心。
    ボーダー、ストライプがどういう意味で使われてきたか。
    指摘を受けるとなるほどと納得できる。
    囚人服のイメージがボーダーなのには歴史的背景が大きく影響しているとは。

    ファッションとして肯定的に見られるようになってからの歴史が浅いというのは意外だった。

  • 縞(ストライプ、ボーダー、チェック)が西欧社会において、どんな意味で用いられたか、について。

    読み易くはないけれど、読むと見方が広がる。

  • ●構成
    縞の秩序と無秩序
    第一章 縞模様の衣装をつけた悪魔(十三~十六世紀)
    第二章 横縞から縦縞へ、そして逆転(十六~十九世紀)
    第三章 現代の縞模様(十九~二十世紀)
    --
     例えば服には様々な模様がある。柄物、チェック、市松模様、そして縞。普段我々は、模様の意味までは気にしない、むしろ意味があることさえ思わないのではないだろうか。
     ところが西欧では、研究がなされている範囲では中世から現代に至るまで、服の模様ごとに重要な意味が付与されていた。さらにそれは、服に限ったことではなかった。
     本書では、特に服について中心に、縞模様の服にはどのような意味があり、しかもそれは着用する人間にまで及ぶことを、数々の例で示している。還元すれば、その人間の社会的な立場――例えば中世においては罪・傷害・宗教的異端者・低級な職業・不名誉な職業など、聖に対する悪魔の領域――を、縞模様の服によって可視化、明確化し、さらにはそうした立場を強制的に受け入れさせることとなった。
     縞模様の意味は、時代によって少しずつ変容してゆく。現代では、縞模様に親近感をもち、あるいはスポーツにおけるユニフォームの縞模様のように誇りに思うことすらあるだろう。とはいえ、現代においても決して縞模様による逸脱・異様・否定・警戒の意味が消滅してはいないのである。
     前述のとおり本書は西欧世界における縞模様の歴史を綴っているが、他地域については言及していない。ところで本書では、現代のフランスでは赤と白の縞模様が警戒を意味することが記されているが、周知のとおり日本において赤と白の縞模様はハレの模様であり、フランスとは相反する意味を帯びている。こうした逆転は、例えばルイス・フロイスの日欧比較のように枚挙にいとまがないであろう。著者はこの問いにどう答えるか、とても興味深い。
    --
    【図書館】

  • 今現代じゃ、特殊でもなんでもない縞模様
    それが中世じゃ悪魔の布かぁ…モーレツに面白そう…でもないけど、縞模様だけに焦点を絞ってるのが気になってた本なんす。
    図は少なめ=本自体が薄めのハードブック

全10件中 1 - 10件を表示

縞模様の歴史―悪魔の布 (白水uブックス)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

縞模様の歴史―悪魔の布 (白水uブックス)はこんな本です

ツイートする