戦争と美術と人間: 末松正樹の二つのフランス

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  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560080290

作品紹介・あらすじ

画家が迫る、ある抽象画家の光と闇。第二次大戦中のフランスで、一人の日本人が捕らえられ幽閉された。長く孤独な軟禁生活の果てに、彼が描くものは形を失っていき、ここに、ひとりの抽象画家が生まれた-。闇を体験した人間と芸術の本質を問う。

感想・レビュー・書評

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  • 末松正樹を本書で初めて知りました。多摩美の先生だったんですね。
    日本人の抽象絵画家が、戦争の時代にフランスで生きてきた姿をふりかえり、
    戦争と美術と人間の関係を記録しようとしていることがわかりました。
    若い頃、ヨーロッパで捕虜に。
    ヨーロッパでの戦争下での芸術のあり方を考える材料になる。

    末松正樹の抽象画を1枚,写真で掲載している。
    写真での作品は1つだけなのが残念です。

    できれば特徴的な3枚は掲載してほしかった。
    一度、作品をたくさん拝見したいと思いました。

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著者プロフィール

司 修(つかさ・おさむ)
1936年生まれ。画家、小説家。法政大学名誉教授。
中学卒業後、独学で絵を学び、絵画や版画をはじめ、絵本、書籍の装丁、挿絵など多岐にわたる作品を発表。また小説やエッセイ、脚本など文筆分野での活躍でも知られる。
1978年『はなのゆびわ』で小学館絵画賞受賞。 1993年 「犬」で 川端康成文学賞、 2006年 『ブロンズの地中海』で毎日芸術賞、2011年『本の魔法』で大佛次郎賞受賞。 2016年イーハトーブ賞受賞。

展覧会
1986 年『司修の世界』(池田20 世紀美術館)
2011 年『司修のえものがたり──絵本原画の世界』(群馬県立近代美術館)

著書
絵本:『河原にできた中世の町』(文・網野善彦、岩波書店)
   『まちんと』(文・松谷みよ子、偕成社)
   『ぼくはひとりぼっちじゃない』(作・絵 司修、理論社)
小説:『幽霊さん』(ぷねうま舎)
   『戦争と美術』(岩波新書)
   『空白の絵本 ─語り部の少年たち─』(鳥影社)
などがある。

「2024年 『さようなら大江健三郎こんにちは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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