連句遊戯

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著者 : 笹公人 和田誠
  • 白水社 (2010年7月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560080795

連句遊戯の感想・レビュー・書評

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  • 連句を遊戯として愉しむ、という趣旨で歌人とグラフィックデザイナーという二人の男が、歌仙5巻を巻き上げその面白さを語るという仕組み。

     和田誠が連句にはまったのは『歌仙』という一冊を読んだことがはじめという。同書は1981年青土社発行の歌仙3巻と、その舞台裏を語り合う構成。もともとは「図書」や「ユリイカ」に掲載された作品。
    参加者は小説家石川淳,同じく丸谷才一,詩人大岡信で、これを詩人であり芭蕉七部集評釈を二度にわたって世に問うた、安東次男がまとめる。
     ということでこの『連句遊戯』も構成は『歌仙』と同様,ただ<まえがき>
    として和田誠の連句へのアプローチを付け,読者をその世界に誘う。

     収載歌仙の発句と脇は次のように。
    「ネッシーの巻」 遠ざかるネッシーの尾や春の窓    笹公人
              騒ぐ水あり笑う山あり       和田誠
    「ラム酒の巻」  海賊のラム酒の歌や南風       和
              右手の鈎で食うかき氷       笹
    「座敷わらしの巻」稲妻や座敷わらしの帰り道      笹
              見上げる空に満月ふたつ      和
    「闇汁の巻」   闇汁や三人の魔女かしましく     和
              氷柱のなかのデーモンのため    笹
    「中華まんの巻」 お多福のヘソに置くなり中華まん   笹
              揚子江(ヤンツーコー)をゆく宝船 和 

     連句の面白さを伝える一冊で、92年に筑摩書房発行、矢崎藍の『連句恋々』につぐものかも知れない。

  • トンデモ歌人笹公人と万能イラストレーター和田誠による連歌集。普通の連歌ではもっと緩やかなグラデーションで描かれる世界を思考の飛躍で斜めから表現している。
    解説を読むと、なるほどと思ったより、何でそういうこと考えたんだろって首をひねったり。

  •  連句を遊戯として愉しむ、という趣旨で歌人とグラフィックデザイナーという二人の男が、歌仙5巻を巻き上げその面白さを語るという仕組み。

     和田誠が連句にはまったのは『歌仙』という一冊を読んだことがはじめという。同書は1981年青土社発行の歌仙3巻と、その舞台裏を語り合う構成。もともとは「図書」や「ユリイカ」に掲載された作品。
    参加者は小説家石川淳,同じく丸谷才一,詩人大岡信で、これを詩人であり芭蕉七部集評釈を二度にわたって世に問うた、安東次男がまとめる。
     ということでこの『連句遊戯』も構成は『歌仙』と同様,ただ<まえがき>
    として和田誠の連句へのアプローチを付け,読者をその世界に誘う。

     収載歌仙の発句と脇は次のように。
    「ネッシーの巻」 遠ざかるネッシーの尾や春の窓    笹公人
              騒ぐ水あり笑う山あり       和田誠
    「ラム酒の巻」  海賊のラム酒の歌や南風       和
              右手の鈎で食うかき氷       笹
    「座敷わらしの巻」稲妻や座敷わらしの帰り道      笹
              見上げる空に満月ふたつ      和
    「闇汁の巻」   闇汁や三人の魔女かしましく     和
              氷柱のなかのデーモンのため    笹
    「中華まんの巻」 お多福のヘソに置くなり中華まん   笹
              揚子江(ヤンツーコー)をゆく宝船 和 

     連句の面白さを伝える一冊で、92年に筑摩書房発行、矢崎藍の『連句恋々』につぐものかも知れない。

  • 連句とは「こうと」な遊び 真夏の夜に紡ぐ物語……。和田さんと笹さんの二人の間でやりとりされる言葉は、お互いに相手が思い描いたであろうイメージにさらに自分のイメージをかぶせて、物語を作るよう。はぁ、なんとも知的な遊戯でステキ。

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