ここが違う、ヨーロッパの交通政策

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  • 白水社
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560081242

作品紹介・あらすじ

環境に配慮した人間らしい都市生活を送るための情報と提案。官庁・自治体・学生・市民団体の必読書です。

感想・レビュー・書評

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  • SDGs|目標11 住み続けられる まちづくりを|

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/56237

  • 資料ID:21101067
    請求記号:

  • ヨーロッパの交通政策の具体事例を参照にするために読了しました。


     
    交通政策は国の所管である。交通政策は、道路を造ることであり、鉄道を敷設することであり、道路交通法を定めることであると考えるのは狭隘にすぎると私は考えます。  
      
    なぜなら、交通政策とは「人は誰でも、行きたいところに自由に移動できる」との当り前の権利を持っているからです(「権利」という言葉を使うのも気恥ずかしいくらいの当然のこと)。
        
       
    福井の小さな片田舎から東京まで行きたい。そういった場合には国家的観点からのハード整備が求められることでしょう。しかし、「5km離れた隣村のお友達のところへ行きたい」といったおばあちゃんの願いや、「中学生の子供に自転車を買ったのだけれど、卒業してしまうと途端に乗らなくなる」というお母さん方の不満も、すべて交通政策なのです。


         
    この発想に立ち、交通政策を
    ①ハードインフラ面からみた交通政策
    ②ソフトインフラ面からみた交通政策
    の2つに分けてみましょう。
        
    さらに、交通政策の実施主体を
    (1)国・県
    (2)市町村
    (3)民間組織
    の3つに分けてみると、全部で6つのマトリックスが出来上がります。それぞれに、それぞれの観点から様々な交通政策は可能です。
      
      
    勝山市のような小さな自治体だからこそ、きめ細やかな交通政策は可能であるはず。

    ただ、本書はそういったきめ細やかを求めてはいないようで、あくまでも先進モデル事例の紹介です。

  • ロンドンの渋滞税や、フランスの公共交通に対する考え方、デンマークの自動車税の高さなど知らないことばかりで、非常に勉強になり、欧州の自転車推進の流れが理解できた。

    民主党の掲げていた高速道路無料化政策は、いったい何だったのかと考えさせられ、「CO2削減が求められているのに何をやっているのか民主党」と言いたくなった。日本は、車産業が重要なので、どんどん車に乗ってもらわないと困るのだろうか。

    ただ、この本を本としてまとめるには、著者の力量が不足しているような記述も散見されたのが残念であった。

  • 【新刊情報】ここが違う、ヨーロッパの交通政策 - 片野 優 http://t.co/voquLhi 681.1/カ 「人は誰でも自由に移動する権利を有する」という社会権に根ざした、欧州各国の交通政策の先進的事例を紹介。環境に配慮した人間らしい都市生活を送るための情報を提供する。

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著者プロフィール

片野優(かたの ゆう)/東京都立大学法学部卒業。ジャーナリスト。集英社勤務を経て独立。1991年よりオーストリアのウィーンに暮らす。ハンガリーのブダペストに滞在中は現地在住の日本人向けミニコミ雑誌『パプリカ通信』を創刊。現在、セルビア共和国のベオグラードで出版社を経営。旧ロシアや北極圏を含むヨーロッパ各地を訪問・取材し、環境・歴史・文化・旅をテーマとした情報・記事を発信している。『こんなにちがうヨーロッパ各国気質』(草思社)、『日本人になりたいヨーロッパ人』(宝島社)ほか多数の著書がある。

「2016年 『料理でわかるヨーロッパ各国気質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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