- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560081433
作品紹介・あらすじ
古井由吉『杳子・妻隠』、島尾敏雄『死の棘』、中上健次『岬』など、戦後を代表する数々の文学作品の装画・装幀を手がけ、作家と密につながり、深い読みを表現してきた芸術家が照射する、文学と人間の深淵。
感想・レビュー・書評
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装幀家が、自分が手掛けた本やその作者にまつわる思い出を語っている。少し前の時代に活躍した作家たちの思い出。なんだかいい香りがする。素敵だと思う。懐古的。ロマンチック。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/56269 -
本の本
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著者が装丁をした本とその著者についての想い出などを綴ったエッセイです。好きな作家のところから一章づつでも、ゆっくりと読むのが良いでしょう。
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OPがよいアニメが名作である可能性が高いのと同様、装飾の装丁がエレガントで、持った際にしっくりくる重量感がある本は名著である可能性が高い。
しかし、装丁に惹かれて本を買ったのは初めてだった。敢えて中身は見ずに買った。
まだ読んでいないが気合の入った本であるとみている、 -
装丁家でもある司修さんの本にまつわるエッセイ。
本に関する本が大好きで、表紙もとてもよくて気になる一冊です。 -
資料ID:21102748
請求記号: -
画家で絵本作家で装丁家である著者の、装丁へのおもいを綴った本。おもいという簡単な言葉では到底あらわせないほど、それは深く本と著者と一体化している。
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司修さんは画家なのかと思ったら、作家でもあるので文章がうまい。作家との交流から出てくる珍しい話や司さんの生き方が興味深かった。絵を描く方は勉強になる点も多いのでは。しかし、この人の装丁する本は(著作内容が)素晴らしい作品ばかりで、さらに装丁が作品に磨きをかけている。
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行間より装幀の仕事を通して作家たちと深い関係を築いていることがうかがわれる。とりあげられているのは超有名作家との仕事がほとんどだが、改めて作品を読み返してみたくなった。
司修の版画には、絵の周りに異界の入り口があるかのような、暗い力が備わっている。でも懐かしくかんじるのは、夢の記...
司修の版画には、絵の周りに異界の入り口があるかのような、暗い力が備わっている。でも懐かしくかんじるのは、夢の記憶のように情景が浮かび上がってくるからだろうか?