紙の民
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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
小説の登場人物たちが土星(筆者)に対して戦いを挑んでくるというお話。
小説の一部分が隠されてしまっていたり、土星の物語が端においやられていたりと、今までに見たことない形だったのはおもしろかった。
よく小説を書く人とかが、登場人物たちが勝手に動き出すとか言うけど、
やっぱり小説って筆者の思うがままだからなぁと思ってしまい、
土星の手を離れているようで、それでも土星の手の内だと思うとちょっと冷めてしまった。
「紙の民」読んだ。http://tinyurl.com/85xluyh なんじゃこりゃ笑!!折り紙外科医が創った紙人間、土星/神(運命)/作者と登場人物の闘い、作者の失恋とラブライフ、ベビーノストラダムス、プロレス、リタヘイワース。。メタフィクションというか群像劇というか(つづく メタを同時進行するための頁レイアウトがおもしろい。見開き3〜5段、縦横、文字のフェイドアウトは、筒井康隆か映画の... 続きを読む »
頭上から何者かが自分たちを観ている。
それは、見守っているのか、監視しているのか、覗き見しているのか。いろんな人物が集い戦い勝敗が決まり、立ち去る。
物語を読むのと同じくらい本を、文章を、読む作業でした。
作業、と感じてしまう部分は読み難く感情移入も難しく、
理解しにくい所もあったけど。
そして最後は愛に溢れ、悲しみに続編は存在しないのでしょう。
表紙がとても美しい!
裏表紙の文章は読めないのが残念。英語かあ。
わたしにはこの本を読みきる力がなかった。面白い本なのだそうだ。残念だ。この本を開くと必ず寝てしまう。ああ、この面白いと評判の本を読みきる力をください。
ヨメに逃げられた主人公が、残されたムスメとともに移民して悲しみを乗り越えようとする過程で、常に感じる誰かの視線に苛まされつづけ、その視線が「土星」のものであることに気づいたとき、ついに「土星」に対して戦争をおっぱじめるワケですが、そもそも「土星」っていうのはこのハナシの作者で、要は登場人物が「ヒトの生活をのぞき見てんじゃねえよ」って、自由を求めて作者に反旗を翻した。というスットンキョーなハナシです... 続きを読む »
『でも、それは紙の上でのことだった。そして、この物語から学んだことがあるとすれば、それは紙には用心せよということだったーー紙の脆い作りと鋭い端に用心すること、ただし、もっぱらその上に書かれていることに気をつけること』-『ラルフ・ランディン&エリサ・ランディン』 紙の上に並べられた文字に、何かがある訳ではない。血が通った人がいる訳でも、風が吹く訳でも、雨が降るわけでもない。けれど、本を読む者は... 続きを読む »
段ボールの脚とセロファンの肝臓、ティッシュペーパを撚って作られた血管でできた「紙の女」メルセド・デ・ペパル。バチカンが封鎖した人間を作る工場で、折り紙で人工臓器を作ることのできるアントニオの手によって生み出された女。彼女の中に入ろうとする男は舌から血を流さなければならない。雨の中を歩けば新聞の日曜版の腕は印刷がうすれ、足先はふやけてどろどろになってしまう「紙の女」は隠喩である。男の欲望によって作り... 続きを読む »
メキシコ人作家と言うこともあって、どこか異国的な移民的な雰囲気が漂う。
あまり期待したほどのメタフィクションには仕上がっていなかったが、描かれる登場人物は紙の中で生き生きと動いている。
ブックデザインのチャレンジは面白い。楽しみながら読める。
次回作に期待。
振られ男たちの悲しみが張りぼての空に反響する話。第一部の哀しいけどほやんとした感じがブローティガンっぽい。個々のエピソードが喚起する詩情が独特で多彩で、そこは楽しめた。
ただし基本の旋律は「○○子~帰ってきてくれ~」であり、自分が○○子だったら悪いけど彼らの元には帰りたくない。男の側ばっかりがまずかったとは言わないけれど、駄目になった理由を全然わかっていない感じが情けなくて。
複数の人物が同時に語っていく独特のレイアウトや、作者と登場人物がお話の枠を超えて相互作用するところが、日本の漫画(手塚治虫や吾妻ひでお)を思い出させる。男たちのじぶんことだけでいっぱいな感じも合わせて、若い人が書いた感じを強く受けた。プラセンシアがこの後どのような作品を書いていくのか、興味をひかれる。
カーネーション摘みを主な活動内容とするギャング団EMFが、おねしょのせいで妻に捨てられた男を司令官として、行動を監視する全能の存在である土星=作者からの解放を目指して戦争を挑む。 あらすじ書くと一昔前に流行ったポストモダン小説のようだけど、そうでもない 。つまるところはいつまでも失恋の悲しみからから抜け出せないもじもじ君=土星の情けなくも悲しい物語な訳で。好きだなー。この感じパワーズの三人の農夫... 続きを読む »
この作品をどう評価したらよいのでしょう? ただ、終わりの方になって、自分がおもちゃの街、鉄道のジオラマとかシルバニアファミリーの家などを上から眺めているような錯覚を覚えました。そして、眼下に見える人形たちがにぎやかに生活していて、その中の何人かが上から眺めているあたしに気づいて慌てて仲間と相談している、そんな情景です。
娘を連れメキシコからロス郊外の町エルモンテに移住してきたフェデリコ・デラ・フェは、全てを見通し自由に操る「作者=《土星》」の存在に気付くのだが……。
凝りまくりの字組みや装丁に目を取られがちだが、奇想溢れる物語も素晴らしい。折り紙外科医や、彼に創られた”紙の民”の女性、元聖人のルチャドールといった妙なキャラクターたちに混じって、タイガーマスクことサトル・サヤマまでが登場し、物語内に犇めき合う彼らの声に圧倒される。通低音として流れる悲しいラブストーリーも素敵。
個性的な字組みも奇を衒っただけでなく、必然的なものだったんだね。

★★★
失尿症のため妻に去られたフェデルコ・デ・ラ・フェは、自分を高みから覗き込む土星の存在に気がつき、仲間を集め土星に対して戦いを挑む。
土星の名前はサルバドール・プラセンシア。失恋を小説にぶつ...





