日本航空一期生

著者 :
  • 白水社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560084144

作品紹介・あらすじ

敗戦から6年、日本の空を取り戻すべく、ナショナルフラッグを誕生させた人々の苦難と喜びを、客室乗務員をはじめ、数少ない生存者の証言を中心に生き生きと描く、渾身のドキュメント。

感想・レビュー・書評

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  • 戦前は、民間航空というものが、なかったという事か。航研の飛行機の模型を見た事があるが、その意味を初めて知った。最初のスチュワーデス、カッコいい!

  • 本書が原案となる
    3月放送のスペシャルドラマの予習として。

    読み始める前はスチュワーデス(エアガール)の奮闘記なるものかと予想していたのだが、パーサーや、宣伝課として企業のカレンダー・代表的なロゴ「鶴丸」の製作に携わった方によるエピソード等、非常に丁寧な取材を基に書かれている。

    恥ずかしながら、
    日本航空が現在の地位を確立するに至るまで
    ここまでの苦労があったとは知らなかった。

    松尾静磨氏が生前に言っていたという
    「臆病者と言われる勇気を持て」。
    人命を預かる航空業界はもちろん、この世に存在する職業すべてに通ずる言葉であり、私も将来社会人として生活していく上で肝に銘じなければならないな。

  • 日本航空黎明期のドキュメンタリー。
    終戦直後、飛行機を持つことも飛ばすことも禁じられた状態から、いかにして航空会社を作ったか。
    新しく生まれた「日本の翼」を作り上げていったのがどんな人々だったのか。

    「あの大会社にこんな時代があったんだ」と思う。

  • カミカゼに懲りた米国占領軍は、日本人が飛行機を持つことを極端に怖がって、禁止した。
    戦後、日本初の航空会社としてスタートした日本航空の、詳細な設立の歴史物語。でも歴史的資料ではなく、エアガールの面接など詳細が描写されている事は、非常に面白い。
    戦後の航空産業を発展させた陰には、元官僚のすごい先達がいたのだなぁ、ただ、進駐軍の意のままに動いていたら、今の日本はなかったんだろうなぁと、いろいろ想像した。

  • 日航も創設時代は手探りでいろいろやってたんだなぁ

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著者プロフィール

中丸美繪

茨城県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。日本航空に5年ほど勤務し、東宝演劇部戯曲研究科を経て、1997年『嬉遊曲、鳴りやまず――斎藤秀雄の生涯』で第45回日本エッセイスト・クラブ賞、2009年『オーケストラ、それは我なり――朝比奈隆 四つの試練』で第26回織田作之助賞大賞受賞。他の著書に『杉村春子 女優として女として』、『君に書かずにはいられない――ひとりの女性に届いた四〇〇通の恋文』『日本航空一期生』(令和2年度芸術祭参加作品・テレビ朝日「エアガール」原案、中公文庫)など。

「2022年 『鍵盤の天皇 井口基成とその血族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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