中級中国語 読みとく文法

著者 :
  • 白水社
4.00
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 43
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560085875

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 良書です。
    いろいろバラバラであった文法の知識がまとまり、繋がりました。
    文法ってやっぱりおもしろくて深いことに改めて気づきました。

  • 良書です。中級者をターゲットにしていて、その軸が徹頭徹尾、ぶれていません。その結果、200ページで中国語文法が、無駄なく概説されています。
    一方、ピンイン付きなのも有り難いです。

  • すばらしい。痒いところに手が届いた。

  • 買ってからぼつぼつ拾い読みしていたが、時間ができたので、通読した。一言でいうと、とてもためになる本である。全体として、文法規則の紹介にとどまらず、どういう考えをあらわす文法なのか、中国語話者がどのようにモノや事態を捉えているから、文法の制約が成立するのかという認知のレベルまで深く掘り下げて書いてあり、話すとき、書くときにも役立つ本であろう。中国語文法のプロが書いた本なので、ただ役立つだけでない。はじめの方は、品詞分類の基準や動詞の下位分類(動作動詞・心理動詞・関係動詞・形式動詞・持続性動詞/非持続性動詞、自主動詞/非自主動詞)などの細かな話題が多い。この辺りは入門書では扱わないのであろうが、この細かい分類が以後の文法現象の説明に結びついていて、そうなのかと膝を打つ所が多い。たとえば、「了」については「中国語は、時間軸上ではっきりした動作の終結点をもつ具体的な個別の動作でないと、完了表現が成立しない」(p.154)とある。こういう一行を読むと、とても頭がスッキリする。「把」については、まず、「すでに存在しているものにしか使えない」とか、「偶然の結果には使えない」などの制限に言及し、「ある動作の責任者が他の対象に積極的に働きかけて、ある結果を引き起こす」という構文であることから、制限が成立する筋道が説明されている。動詞の重ね型が丁寧な依頼表現になることについても、軽い動作にすることで、相手の負担をさげるということで説明されている。まず、この本を噛みくだいて分かりやすく伝えていくのが、これからの課題だと思う。読み返して使いたい参考書である。

全6件中 1 - 6件を表示

三宅登之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×