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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
「別れの贈りもの」「青い野を歩く」「長く苦しい死」「褐色の馬」「森番の娘」「波打ち際で」「降伏」「クイックン・ツリーの夜」
が読めます。
一言でいうと、暗いです笑。
とっても暗くて、曇り空と崖のある海と割と激しく打ち寄せる波と、その泡ブクと、緑色の濃い長めの草で覆われた崖の上と、突風。
こんなものを連想する短篇集です。
雨が似合う。
けれど、その風景の中には間違いなく暖炉があって、窓のそちら側にまで雨風が侵入することのない空間が用意されています。
けど、どうしようもなく窓を開けたくなる日もあるのです。
一編一編が重たく、味わって読みたい作品集。
「森番の娘」「降伏」
が特に好きでした。
不思議だけど好きです。
アイルランドやカトリックについては、全く知りませんがスルッと頭の中に物語が入ってきて心地よかった。
登場人物それぞれの人生の一コマを切り取って見せてくれているようであるのに、その描かれた一コマから、その先にあるそれぞれの人生のありようを思い切り想像させてくれるような不思議な読み心地。でも、とてもすてきな読み心地。美しい映画を見ているように全体に静けさを感じたけれど、女性たちの力強さも感じた。すごくよかったな。この作家さんのファンになった。
淡々としているけれど、小説の枠の外にも時間と空間があって、そのごく一部をを切り取って見せたというような豊かさを感じる。
以前読んだアリステア・マクラウドの「灰色の輝ける贈り物」と印象が似ているような。そういえば「灰色の輝ける贈り物」を読んだときは、シングの「海に騎り行く人々」を連想したのだけど。
辛い生活を嘆き、あるいは自由や豊かさを求めて故郷を後にしながらも、どこかで故郷への愛着を断ち切れないでいるような、抑制された複雑な愛憎。
「この世で一番簡単なのは、人を侮辱することだ。(中略)妻の呼吸が寝息に変わってからも、彼は寝らずに長いあいだ妻の言葉について考えた。どういう意味だろう? 女の頭はガラスでできている。よく澄んでいるが、簡単に壊れ、もっと難しい別のガラスの考えを生む。それは男を惹きつけ、怖れを抱かせるのに十分だった。」-『降伏』 アイルランドの物語は常に哀しみの中にある、と思わず言葉にしてみたい誘惑に駆られる。... 続きを読む »
創作者の忍耐強さや喜びに触れると、
いつも頭が下がりとても謙虚な気持ちになる。
最近雪もよいの日が続き、アイルランド小説を読むにはいい。
もうすぐ冬が終わってしまうなぁ…
表題作を含めた8編からなる短編集。
どの物語もすべて3人称で淡々と語られていきます。静かで、芯のあるお話ばかりでした。
何ていうか、落ち着く感じ。
ただ、面白かったからこそ裏表紙?の作品紹介のあらすじは読まないほうがよかったー!(>△<)と思います。
アイルランドの作家の短編集。淡々とした流れで表面的には静かな物語ばかりですが、でも決して静かではなく、人間の業を感じさせるストーリーばかりです。短編の並べられた順番は作者が意図したものか、それとも編集者が手を加えたのか、それとも日本で新たに並べ直しているのかは知りませんが、徐々に面白くなっていった気がします。(って、それはつまり私が作品世界に引き込まれていったってことなのでしょうか?)






