| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
-
おなかのなかの生きものは、私たちが幾度もくりかえしてきた祈りみたいな気分でできている、ということだ。あの夜夫も言っていた。海や空を見てきれいだと思う気持ち、そういうものだけ吸い取ってこの子は生まれてくるのだと。
-
この子どもは、きっとそういうものでできている。だれかを好きだと思うこと、必要だと思うこと、失うのがこわいと思うこと、笑うこと、泣くこと、酔っぱらうこと、少し先を歩く手のひらにてのひらをからめたいと思うこと。神さまお願いだからこの人を守ってくださいと思うこと、この人が笑っていられますようにと思うこと、この人がこわいものすべてから遠く隔たっていられますようにと思うこと。幾度もくりかえしてきた、祈りみたいな走ういう気分。私がこれから産み落とすのは、そういうものだ。
― 177ページ -
あいたたたた、あいたたたたた。早く、早くこの世界に出てきて、まだ名前のないあなた。
― 247ページ
みんなの感想・レビュー・書評
2012.5.23 図書館
角田光代、内田春菊、津村記久子あたりの小説を読むと、女性は複雑に出来てるなということが改めてわかる。いや、登場する男性が単細胞の能天気みたいに書かれるからよけいそうなのか?
妊婦はプレママ系の雑誌読むより、これ読んだ方が精神的にいいのではないでしょうか?
ちなみに僕の誕生日はデーブ・スペクター、中川 翔子、カール・マルクス、キルケゴール。
私にも、いつかこんな日が来るんだろうか。
代わり映えのしないように思う日々も、取り戻せない、いつか懐かしいと戻りたいと思う日々なんだろう。
早く家族を持ちたいけれど、「今」と向き合って一生懸命生きるしかないよね。
自分ではないだれかを10ヶ月も抱えて過ごすって、改めてすごいな。
『しかし私と夫は他人で、だからこそ結婚して、それで見知らぬおじさんとおばさんがもれなくついてきた。私にとって彼らは見知らぬおじさんおばさんだったが、生まれてくる赤ん坊にしてみたら、二人は血のつながったおじいちゃん、おばあちゃんなのだ。不思議だなあ。』(P.125)
『あとでどんなに後悔しても、どんなに泣きたくなっても、どんなに自己嫌悪にさいなまれても、私は最後まで父を嫌いでいよう。それが私とこの人の、代用のきかない関係というものではないか。』(P.157)
友だちが妊娠したと聞いたばかりなので、つられて?借りてみた。
誕生日、私も覚えるの得意。どんな人が生まれた日か調べるのはおもしろい。でも、子どもの産まれる予定日を見てみるっておもしろいなぁ。
この本を読む前に、子どもが出来てたら私も同じことを思ったのかな。
旦那さんのさんちゃんみたいな人、いいなぁ。
子ども欲しいけど、まずさんちゃんを探すとこからスタートなのが悲しい。
僕らは未来の担い手、人の形した光って詠うミスチルの箒星を思い出す
夫婦の初めての妊娠から出産まで。
クスクス笑いがとまらないし、読み終わるんが惜しいくらい幸せな気分。
暖かい人っていいなぁと心底おもう。
夏の前は白っぽく輝くけれど、冬の前は黄色っぽく輝くんだなと、そんなことに気づく。 すべて世はこともなし。 子どもを産むということは、時間を手に入れることかもしれない、と私はふと思い、思ったままを言ってみた。 「時間ってのはいつもいつも流れているんだけど、子ども産んだとたん、それが目に見えるようになる」 最後の次は、はじめてなんだなと、気がついたように思った。 最後の次はなんにもないんじ... 続きを読む »
角田光代さんの小説はいろいろ読んだけれど、とても“女子的”なところが好きです。“女性的”というより“女子的”。 オンナにしかわからないであろう、オトコが読んだらもしかしたら引いてしまうかもしれない感情を綴るのがとても巧い。 自分が経験したことがまったくない中身でも、なぜか共感できてしまう。 この小説の場合は“妊娠”。私は未経験のそれですが(角田さんはどうなのかな?)、最初はあまり子どもが欲し... 続きを読む »
一人の女性の妊娠から出産直前までのお話。
なんてリアルなことでしょう!!!妊婦さんの日記をちょっと拝借して読んでいるみたい。頷きながら、思い出しながらあっという間に読了。妊娠中に読んでいたら今よりもすごく安心感を得られたかもしれないなぁ。
2012.01.22読了。
角田さんの本は二冊目。
八日目の蝉で、母親の気持ちの描写がうまいなーって思ってたら、出産経験はないと!
この本は誰かのオススメで興味を持ったんだけど、これもまた妊婦になった女性の心の描写がうまい!と思う。
私もまだ妊婦経験ないけれど(笑)
そして淡々とした主人公の日記には笑いもあり、涙もあり。
こどもがお腹の中にいるってわかった瞬間から完璧な母親になれるわけじゃない的な台詞が印象的だった。
悩んだり、不安になったり、いろんな感情を経験しながら、お腹のこどもと一緒に産む準備をしていくんだなーと。
自分にこどもができた時、また読み返したいなって思える本でした。
赤ちゃんができて(まさにその瞬間!)から、この世界に産まれてくるまでの「母になるひと」を描いた物語。
おもしろい。何がって、著者の角田さんが今まで一切出産経験がないのにここまでリアルに妊婦のあれこれが伝わってくるのがおもしろい。さすがプロだなぁ、と変に納得。
自分にはまだまだ先だなぁと遠い未来のように思っていた出産。
でも、子ども…いいなぁ…ほしいなぁ…なんてちょっぴり思った。いつか妊婦になったとき、ぜひ再読したい一冊。
主人公と主人公のお母さんと主人公のお友だちKさんは料理がすきでとても上手なようでうらやましい
旦那さんも上手なようだけど常にハイテンションなので疲れそうだな
ちなみにボクは細木数子さんとあき竹城さんと照英さんとアンドレイ・タルコフスキーさんと一緒
かき氷をふたりで食べるシーンが印象的。
舌がシロップ色になるんだよね。
すごーくしっくり心になじんだ一冊。
妊娠も出産も経験ないけれど。
ちょうど妊娠8ヶ月の今、妊婦さんを主体にした小説が読みたくて、この本を読みました。
私は妊娠するまで本当に長かったです。何年もありとからゆることに挑戦し、病院で何度諦めるように言われたことか…。でも諦めなくて本当によかった。
この本を読んで、いろいろの状況のなかで出産を迎えるそれぞれのドラマがあるのだなぁと思いました。
過去に妊娠していた一ヶ月を思い出した。 夫の「さんちゃん」 がうちの夫とそっくり。うちもまず間違いなく毎日冷やし中華を食べ続けられると思う。 「少し前は私を苛立たせたこの単純さ、かんたんさ、シンプルさ、悪く言えば馬鹿さを、さらに尊敬する。」095 あーほんとわかる。こういう時の夫を私も尊敬しちゃう。 ふたりでできることがもうなくなってしまうのが恐ろしくて、妊娠しないようにしていることを強く自覚した... 続きを読む »
子を授かるとはどういうことか。未来に何かを見いだせず、出産=喜びすることができず苦しむ一人の妊婦を軸にした出産までの一年間。
産まれたばかりの子供は自然と同じ。誰しもが無条件で存在を慈しめる。おなかの中の生き物は、私達が幾度も繰り返してきた祈りみたいな気分でできている。
子供なんて要らなかった。それでも無事生きてくれることを願わずにはいられない。
一年間で同じような所を行ったり来たり、それでもほんの少しずつ自分なりの答えを出していく、そんな感情の動きがすごく面白い。
角田さんの中で一番好きかもしれない!とってもおもしろかった!
小さな子供を見て「子供ほしいなあ」と思うことはあっても
「妊娠してみたい」と思ったのは初めてでした。
旦那ちゃんがとってもかわいくて、羨ましい。
いきなり母性が目覚めるわけではない、というのが
リアルでよかった。妊娠できたら、また読みたい。
すとんと心に落ちるような、幸せ感をもらった感じ。でも角田さんは産んでないのにこれが書けるなんてすごいなぁ。もういつ生まれてもおかしくない今、たまたま手に取った本がこの本でラッキーだ私。
子どもができてから、産む日まで日記風に書き進められている。
女の変わり易い感情も、物語になると、俄然面白くなってくる。
いつか赤ちゃんができたらまた読みたいと思った。
そして、子供が少し大きくなったら、また。いつか。
今まで☆5付けてないから、付けにくい。だからもし、子供ができたら、何か思い悩んだら読みたい☆5

妊娠・出産に全く縁がないまま人生を終えようとしている私が
なんでこの本を読もうかと思ったかと言うと
ただなんとなく目にとまったからである。
私、『妊娠・出産→女の幸せ!素晴らしいこと!』
...





