生きてるものはいないのか

著者 :
  • 白水社
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本棚登録 : 134
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784560094013

作品紹介・あらすじ

あやしい都市伝説がささやかれる大学病院で、ケータイ片手に次々と、若者たちが逝く-。とぼけた「死に方」が追究されまくる脱力系不条理劇。第52回岸田國士戯曲賞受賞作品。

感想・レビュー・書評

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  • ナンセンス!
    ドラマがドラマになる途中で死んでしまった。なんと馬鹿にしてるんだろう。二番煎じの効かない面白さ。

  • 生と死の落差がないのが、ぬるっとおもしろい。

  • すごく好きな世界観だった。すごくあっさりとばったばった登場人物が死んでく。死に方も人それぞれ、死に際の表情も人それぞれ。映画も見てみたいと思った。染谷将太のケイスケを見たい。

  • ブックデザインは木村敦子さん。

    ファーストヴィンテージ<シルバー>に、細いラインで描かれた装画が銀箔で箔押しされている。タイトルは秀英体。青山ブックセンター六本木店の店頭で見たとき、ドキッとした。派手さはないのに、なんでこんなに目に入ってくるのだろう。

    タイトル文字や扉などの文字の印刷も、手が込んでいる。

  • まさに「生きてるものはいないのか!」と叫びたくなるような作品。
    しかしそれは二重の意味をもっている。ううむ。

    何かが起こっているのだけれど、その正体がわからない、
    もしかすると何も意味はないのかもしれない、
    そんな“無気力”なかんじが面白い。

    舞台で観てみたかったなー

  • あれ?あれ?
    ある程度距離を置く他人同士
    寂しい気がするのは
    わたしだけでしょうか
    もういなくなるのだから
    その時のお願いくらい
    聞いてやってはいかがでしょう

  • 図書館。戯曲。俳優全員に見せ場を作りたくて書いた、とテレビの対談で語っていたがなるほど。

  • 第五十二回岸田國士戯曲賞受賞作。登場人物18人がただただ死んでいきます。明確な原因も理由もないままパタパタと。(一応大学病院にまつわる都市伝説が語られますが、それが何⁉って感じです。) 悲壮感も悲劇性もなく、日常の延長線上に死を不条理かつ滑稽に配置しています。

  • すごく好きです

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著者プロフィール

1977年生まれ。劇作家、演出家、俳優、小説家。和光大学人文学部文学科在学中に劇団「五反田団」を旗揚げ。2005年『愛でもない青春でもない旅立たない』(講談社)で小説家デビュー。同作が野間文芸新人賞候補となる。2006年、『恋愛の解体と北区の滅亡』(講談社)が野間文芸新人賞、三島由紀夫賞候補、2007年、『グレート生活アドベンチャー』(新潮社)が芥川賞候補に。2008年には、戯曲「生きてるものはいないのか」で岸田國士戯曲賞受賞。同年、『誰かが手を、握っているような気がしてならない』(講談社)で三島由紀夫賞候補。『夏の水の半魚人』(扶桑社)で第22回三島賞。その他の著書に、『逆に14歳』(新潮社)などがある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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