キャリア・サバイバル: 職務と役割の戦略的プラニング (Career Anchors and Career Survival)

  • 白桃書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (87ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784561233381

感想・レビュー・書評

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  • 1年に1度くらいは見直したい。

    職務経歴書の代わりに必要なのは、
    ・職務についている人が、変化していく役割を見直し、乱気流のような環境変化に適応していけるようにする手順
    ・経営幹部・管理職が組織における自分たちの役割がどのように変わっていくのかきちんと把握して、将来その職務に就く人にその変化をきちんと伝えるのに役立つ手順

    1.現在の職務と役割を棚卸する
    ①基本的責任、②それを果たすために利用できる資源、③求められる能力は何かを洗い出す。
    私の仕事の利害関係者を洗い出し、影響の強い人を5名ほど洗い出してみる。

    2.環境の変化を識別する(PEST分析)
    外部環境の変化により職務に与える影響を考える

    3.環境の変化が利害関係者の期待に与える影響を評価する
    結果、利害関係者に与える影響を考える

    4.職務と役割に対する影響を確認する
    すると、自分に求められる責任、ほしい資源、必要な能力を確認する

  • ・参考図書指定科目:「キャリアデザイン」

    <OPAC>
    https://opac.jp.net/Opac/NZ07RHV2FVFkRq0-73eaBwfieml/5WjSRZ9zZG6JmIF6QzByZ7YW1P/description.html

  • プロジェクト管理領域への適用が可能。学際的な取り組みが望まれる。

  • キャリアアンカーと並行させキャリアを見直す手段として有効である。

  • 職務そのものの定義がはっきりしなくなった現在、職務記述書に代わってひとの役割とその変化を見通す動態的な手順として提示されたもの。高価な職務記述書を作っても、全社仕事内容を精査しても、実態離れして役立たない。そんな「職務」定義に悩む人に、職務分析する前提として「職務」というくくりを洗い直す手順を示している。
    【メモ】職務記述書の限界:?安定性を生み出し維持するだけ、?職務と役割の連携記述に十分力点を置いてこなかった / 職務間の境界と役割間の境界が流動化 / 組織が個人に職務の構成要素を設計士枠組みを作り上げる自律性の余地をますます認めるようになってきている / オープン・システム・プランニング:?組織で誰が誰にどのような要請をしているか、?要請に各自がどのように対応しているか、?変化や介入がないと将来どうなるか展望、?同じ時間幅での自分の理想像を描く、?理想の状態を起こすための行動を決める、?それらの変化・介入の費用便益分析 / OSPのコツ:?役割ネットワーク・利害関係者の特定、?利害関係者の期待・要請・制約とそれが生じる理由分析、?環境変化とそれが与える利害関係者への影響(新たに生じる利害関係者を含む)の展望、?個人に求められる資格・経験を定義 / 利害関係者そのものも、その期待も将来に渡って変わる。これがわかってはじめて自分のスキル・選好が職務と合致しているか分析できる / 人事の仕事を利害関係者から紐解いた例:?経営トップ=経営戦略、人事制度運営、?ライン管理職=人間がらみの問題解決、組織開発、?専門職団体=報酬、研修、カウンセリングなど、?従業員=権利や特権の擁護機能 / どのような役割を期待するのかよくわからないながらも、もっと頼りにしたいと思っている / 組織学習:個人の学習と諸個人が相互に学習の仕方そのものを学習するこ「二重ループの学習」/ エゴ・ネットワーク / 職務・役割の棚卸し:基本的責任のリスト、資源(部下、予算、設備など)、技能・才能・態度⇒利害関係者の期待、期待に応えられないときにもっとも困る人は? / 役割曖昧性、役割過剰負荷、役割葛藤⇒利害関係者の自覚症状がない場合が多い / 環境の4つの次元:技術、経済、政治、社会分化 / 変化の趨勢:組織の適正規模への縮小化、IT発達によるつながりの変化、納入・製造・顧客の境界が曖昧に、オートメーション化、柔軟さ・革新の要請と、安心・安全・予測可能性の低下・不安の増大 / 社会技術システムという概念:複数システムの同時最適化、作業集団の再編成の必要性 / 互いに話し合う意欲をもたず、その能力もないスペシャリストの分化と、その努力の統合の問題

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