ナイルの海戦―ナポレオンとネルソン

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制作 : Laura Foreman  Ellen Blue Phillips  山本 史郎 
  • 原書房 (2000年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562033010

ナイルの海戦―ナポレオンとネルソンの感想・レビュー・書評

  • [ 内容 ]
    世界を動かしたフランスのナポレオンとイギリスのネルソン。
    二人の巨人を奮い立たせた誇り、野望、そして運命。
    歴史の潮流は不滅の栄光に向かって、1798年、ナイルの海戦へと両雄をいざなう。
    はたして真の勇者は、栄冠はどちらの手に。
    偉大なる海戦の時代と、大胆不敵な英雄たちの物語が、時を超えてわたしたちを魅了する、歴史ノンフィクション。

    [ 目次 ]
    1 霧の中の砲煙
    2 勝利を運命づけられた男
    3 イギリスの英雄
    4 ナイルの戦い
    5 エピローグ
    6 発見された艦隊

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 特色は豊富な図版にあります。絵画をじっくり眺めるほうが、本文よりも想像力をかきたてます。コラムも充実しています。たとえばルーヴルが美術館として機能するのは1793年からで、1804年に収集品が整理されフランス人の自慢となります。貪欲な略奪行為の賜物でした。たとえばヴァチカンからは100の美術品、500の写本が奪われ、輸送費はローマ教皇の負担になったとあります…。(pp.52-53)(これが、麗しきフランス革命の成果のひとつです。英国もおなじようなことをしていますが、のちの中東などでの例をみてもわかるようにもうすこし巧妙です)

    さらにもうひとつ。ナポレオンのエジプト遠征には、多数の学者が動員されます。数学者、化学者、動物学者、鉱物学者、画家たちはカイロ郊外の宮殿で未知のエジプトについて研究しました。天体観測所をもうけ、植物の採集、鳥の飼育、印刷機の製造に精をだし、もっとも重要な測量をおこないました。のちにできるスエズ運河の開通も、フランス軍のエジプト遠征が端緒だったいえるでしょう。またロゼッタ・ストーンが発見されたのもこのときです。(pp.218-20)

    なお、ナイルの海戦については、John Keegan,"Intelligence in War"(2003) 第二章がおすすめです。。

  • ●構成
    1 霧の中の砲煙
    2 勝利を運命づけられた男
    3 イギリスの英雄
    4 ナイルの戦い
    5 エピローグ
    6 発見された艦隊
    --
     ナポレオンとネルソン。どちらも18世紀末から19世紀初頭の歴史において欠かすことの出来ない人物である。フランスの皇帝にまで上り詰めたナポレオン、英国海軍の英雄と誉れ高いネルソン。主戦場が陸であるナポレオン、生粋の海の男ネルソン。同時代に生きた2人は殆ど戦場で合間見えることはなかったが、ただ一度「ナイルの海戦」において間接的にではあるが対峙した。
     本書は、水中考古学者によるフランス戦列艦オリアンとトナンの調査発掘を発端として、両者の軍人としての出発から最後までを、ナイルの海戦をクライマックスとして描き出す。両者に共通しているのは、英雄として運命づけられていたと自認し、自らの努力と運によって実際に英雄として自国で賞賛された(相手国には嫌われた)ことである。本書では特にナポレオンの艦隊(ナポレオン自身はアレキサンドリア占領中であった)とネルソンの艦隊による海戦を、それ以前の索敵や迂回といった艦隊行動から、実際の海戦の様子までを詳細に記している。海戦巧者のネルソンによるフランスの想定外の方面からの攻撃、糧食がとぼしく士気も下がっていたフランス軍と逆に意気盛んな英国軍では、勝負は見えていたのかもしれない。逃亡した2艦を残してフランス艦全滅という、英国の大勝利で終わった海戦は、あるいはナポレオンの敗北を象徴していたのだろうか。
     直接は関係ない事前や事後のことも含めて、一つの海戦にまつわる物語として描かれている。
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