民間防衛ーあらゆる危険から身をまもる

  • 原書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562036677

感想・レビュー・書評

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  • ファクトチェック:「COVID-19法」を巡る論争はウソ?ホント? - SWI swissinfo.ch
    https://www.swissinfo.ch/jpn/ファクトチェック--covid-19法-を巡る論争はウソ-ホント--/47124362

    民間防衛 - 原書房
    http://www.harashobo.co.jp/smp/book/b367940.html

    出た時に直ぐ買ったのですが、日本の猫が出来るのは何か?考えながら読むので遅々として進まないのでした。

  • ウクライナの市街戦の惨劇をみて、渦中にいたらどうなるのかと思い、手にとりました

    期待のできない甘い楽観的な援助・支援に対して、現実についてどう自分たちで対応をするかを、冷徹な方法論が本書を貫いています。

    救護班の割合、消耗率、生存率など、確率・割合をもって生き残るための可能性を指示しています。

    戦争に勝利するということは、そのための様々な要因それぞれの確率を、いかに高めるかとのことです。

    スイス全地域が、奇襲によって、国境突破、ミサイル攻撃され、全土が焼失している状況を想定しての、民間人が生き残るための実践マニュアルとなっていて、その内容は鬼気せまるものがあります。

    軍と対をなす国内組織は、連邦警察であり、平時の備え、戦争の予兆、戦闘下、敵に制圧された状況、レジスタンスから解放までが描かれています。

    核シェルター(防空壕)、民間防衛組織(自警団、町内会)など戦前日本にもあったものが、スイスでも民間防衛の基礎となっています。

    食料、予備品、避難所、救護、被災、反プロパガンダ、レジスタンス、情報連携などが描かれています。

    また、平時は死刑は廃止されているにも関わらず、有事には、復活して適用されるなど、その運用は注目すべきところがあります。

    スイスにとっては、平時の行政・司法の運用と、有事の統制とは全く異なる運用なのです。

    目次は次の通りです。

    平和
    戦争の危機
    戦争
    戦争のもう一つの様相
    レジスタンス(抵抗活動)
    知識のしおり

  • 日本のように平和主義を謳う国に住んでいるからこそ、必要な知識。震災対策にも応用可能。

  • 実際の危機管理を教えてくれる一冊。軍事だけで相手はくるわけではない。
    この本を読むと、この日本でも心当たりがある事例がいくつもあるので、是非読んでほしい。

  • ・自由のために戦う
    ・核兵器・生物化学兵器で攻撃されたら。
    ・敵国の工作による政府の権威失墜、内部分裂、、、
    ・占領後の抵抗運動

    ココまで考えるか…

    翻って、我が国は。

  • 日本も学ぶべき所がある。

  • スイス政府が、全自国民に配布している民間防衛の翻訳本です。
    スイスはアルプス山系の中心部に重なり、モンテローザ、マッターホルンなど4000メートル級の高山が連なり、国土の大部分が山地の国です。1648年のウェストファリア条約で神聖ローマ帝国から正式に独立。1815年ウィーン会議で永世中立が認められ、1874年憲法により現在のスイス連邦となります。ドイツ、フランス、イタリア、オーストリアに囲まれた人口は874万人の国で、公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語。現在も国民皆兵制度を基礎に武装中立を守っています。
    そのスイス政府が国民全員に本書を配布しています。本書には、まず平和について深く考え、国とは何か、守るべきものとは何かについて問いかけます。そして、最悪の事態についても、明記しています。核兵器が使われた場合の影響や対処法、生物化学兵器が使われた場合の影響や対処法、占領された時のレジスタンスとしての活動についてなどにも言及しています。いざという時の備えをわかりやすく、まとめてあります。
    我が国との対比をせずにはいられなくなりました。確かにスイスが置かれた地理的、政治的、歴史的な関係が、尋常ならざる危機感を多くの国民と共有しているのでしょうが、我が国も対岸の火では無い現実があります。
    平和は、スローガンだけでは守れないし、憲法を変えること・変えないことでどうにかなるものでも無い現実的な側面も考えて備えておくべきなのかもしれません。
    有事の際の2週間分の備蓄についてや、輸入に頼っている物資についても考えておくべきで、供給が止まった時に困らないよう2ヶ月分の生活必需品を蓄えておくことも本書では言及されています。我が国の場合についても、自ら調べて想像力を働かせて備えておきたいものです。

  • スイス政府が各家庭に配布した本。
    核兵器生物兵器で攻められた場合に、いかに生き残る確率を高めるかを、1mのコンクリート壁がどれだけ放射線量を弱められるか等のデータを示し解くマニュアル本。後半は他国に侵略された際のレジスタンス(抵抗活動)のあり方を、黙って好機を待て、占領軍の洗脳政策に負けるな等と、極めて具体的に記述される。
    ソ連による東欧への侵略をごく身近に感じていたが故の各項なのだが、某国の手のひら返し、ギブミーチョコレート…的な対応を思い返すとある種の微笑ましさすら覚える。

    などと、しっかり読了したようなことを書いたが、実は斜め読み。1995年刊なのだが、とにかく装丁が読みづらい。活字が小さいのは時代故さておくとして地の色と文字色のコントラストなど、実に悪しき見本である。

    「民間防衛」(原書房、スイス政府編)
    Day172

    https://amzn.to/2YhKzIZ

  • 防衛とは何かを全国民に伝える本の、著者はスイス。
    子どものころから、身を守るために何をすべきかを教わる国を平和と言っていいのか。安全を考えることなく子どもが育つ国が、本当に安全なのか。
    ぐるぐるぐるぐる、考えてしまいます。

  • 銃火を交える前の宣伝戦への対応から占領されてしまった後のレジスタンスの方法まで詳しくガイドしている。
    また、災害時にも役に立つ応急処置方法や備蓄品一覧などの情報も載っている。
    この本を読み、平和な国として独立を全うするには民間人であっても戦時の備えをすべきことを痛感した。

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