- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562037384
作品紹介・あらすじ
カントクに選手生命を台無しにされたと、失意のうちに自殺したアユミ。ジェシカは自分のことのように胸を痛め、カントクを憎んだ。-それから七年、ジェシカは導かれるように、そこへやって来た。目の前には背中を向けてカントクが立っている。ジェシカは側にあった砲丸に手を添える。目を閉じるとアユミの面影が浮かび上がる-。死んだ彼女のためにしてやれることといえば、もうこれしかないのだ。
感想・レビュー・書評
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分身というワードを使い読者である私達を巻き込むテクニック。ストーリーはシンプルで読みやすい。
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除籍本を某駅の図書交換で放出した。
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悪くは無いがサスミス期待したのでちょい肩透し
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図書館で借りた本。タイトルの答えはラストに分かる。アメリカが舞台のマラソンクラブで原田歩がエチオピア人のジェシカだけにマラソンを引退する訳を打ち明けた。それから原田歩は…と言う話から薩人事件・自殺と警察も絡んでいくミステリーの流れだが、真相は明快。トリックはこうきたか〜っで思ったけどタイトルはネタバレになりそうだ。
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根性論ではなく、理論を。
かつてのマラソン界には異色のイケメン監督が現れた。
熱い心を持ちながら、その全ての情熱をマラソンに賭けた彼が、ほんのすこしでも女性の気持ちに寄り添っていてくれてたら。そう思わずにはいられなかったです。
小説として構成も設定も十分におもしろいのに最後もやっとしてしまったのは、きっと歌野さんに対する期待値があまりにも高かったため。
「人を殺す」って、やっぱりものすごい動機が必要ですよね。ミステリーを読んでるとばんばん人が殺されるので慣れてしまいそうになりますが。
誰かのために人を殺す、というのは、誰かを守るためであったり、よほど憎まない限りできないことだと思います。同情じゃ、人は殺せない。
だからこそ、最初に想定させられた犯人像じゃ現実味がなく感じてしまったのかもしれない。
ただ、ミステリーとしてではなく、この小説はストーリーがおもしろい。エチオピア歴というのも、初めて知りました。時間まで違うなんて、不思議だし、おもしろい。
といっても、日本にも和暦があるし、それほど珍しいことじゃないのかもしれないですね。知らない世界がいっぱいです。
なんだか誰が悪いというよりは、ボタンの掛け違いのようなことばかりで、ちょっと切なかったですね。 -
見事ですな。今年のベストテンに入りますな。2020年にアフリカのどっかの国がオリンピックに立候補してなかったっけ?
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ん?と思いながら…途中何度か読み返し。
あー、なるほど。と最終着地。
伏線とかに期待しすぎて読んでしまったので、騙された感がさほど無かったけれど、読後感は悪くない。