道具屋殺人事件──神田紅梅亭寄席物帳 [ミステリー・リーグ]

著者 :
  • 原書房
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本棚登録 : 179
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562040964

感想・レビュー・書評

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  • ご本人の芸域だとおっしゃる美少女本格ミステリーを残念ながら読んだ事がなく、寄席がお好きという情報を聞いて読んでみました。面白かった。寄席に行ってみたいと思いました。

  • ミステリーよりも落語うんちくがおもしろい。

  • 背表紙で何の話かな?と思ったら寄席が舞台の謎解き物語だった。
    完璧ではないと作者があとがきしているものの、違う世界の話として、その内側を垣間見れたのが楽しかった。
    師匠の粋なアドバイスと主人公の夫の答え合わせが、ホームズとワトソンのようなイメージ。
    主人公である、落語家の妻の目線が読者と近いため非常に読みやすい。
    ただ、前半部分で私に落語の知識がないせいか、よく分からない部分があり、残念だった。

    読み終わって、落語を見たくなる本。
    唯一知っている、左甚五郎が少し出てきたのが嬉しかった。

  • 『#道具屋殺人事件』

    ほぼ日書評 Day322

    落語家安楽椅子探偵ものの第1作。
    この間、第2作の方を先に読んでしまったのだが、成長した亀吉や、師匠のその後など、近未来の姿を先に見てしまっているのだが、バックトゥザ・フューチャーではないが時代を遡るという楽しみ方もあるなあと思った次第だ。
    で、本作、第1作ということもあり、非常に力が入っている。有名な古典落語を、これまたバックトゥーザ・フューチャー的に解釈し、その中で、有名な割には今ひとつパッとしないサゲ(オチ)を工夫するところが大きな見ものである。
    販売部数確保のためキャッチーにする必要があったのだろうが、殺人の謎解きとなると落語関係者に殺人犯を置くほかないため、「殺人」以外の事件に仕立てることはできなかったのかという点のみ心残りだ。

    https://amzn.to/2Y7Wyb9

  • 落語をほぼ知らなくても楽しめました。落語の説明部分も読みやすいし、分かりやすい。

    ただ亮子さんが調査しに行くと相手を怒らせるので、やめた方がいいよー、と思ってしまう。
    いい人だけど、多分向いてないんだよね(笑)

  • 面白かった。

  • +++
    高座の最中に血染めのナイフがあらわれる、後輩は殺人の疑いをかけられる、妻の知り合いは詐欺容疑……。次から次へと起こる騒動に、二つ目、寿笑亭福の助が巻き込まれながらも大活躍! 落語を演じて謎を解く、一挙両得の本格落語ミステリー!
    +++

    神田の紅梅亭がらみの厄介事を、二つ目の福の助が妻の亮子の助けや、病を得て館山に引っ込んでいる元師匠の馬春の絶妙なアシストによって解き明かし、落語に寄せて講座で披露するという趣向である。謎解きに至る過程も興味深く、いよいよ事実を明らかにする落語の場面も胸がすく。登場人物たちもみな味のあるキャラで、読み進めるにつれて馴染みになっていく心持ちになる。落語好き、ミステリ好き、どちらもが満足する一冊である。

  • 高座の最中に血染めのナイフがあらわれる、後輩は殺人の疑いをかけられる、妻の知り合いは詐欺容疑…。
    次から次へと起こる騒動に、二つ目、寿笑亭福の助が巻き込まれながらも大活躍!
    落語を演じて謎を解く、一挙両得の本格落語ミステリー。
    (アマゾンより引用)

    おもしろかった~~!!

    最近ちょこっとだけ、ほんとちょこっとだけ
    落語に興味があって、何気に手に取った一冊。

    でも案外面白くて、ミステリー?系の話なんだけど、謎解きは落語で寄席で披露する、あの感じが面白い。

    ますます落語に興味持ちそうな、そんな一冊。

    同シリーズの本があるみたいなので、機会があったらまた読みたいなぁ(*^_^*)

  •  落語は時々テレビで見ることもあるんだけれど、実はそんなに知らなくて。
     でも落語はおもしろいですね。

     この本では、出て来る人たち殆どが落語に関係してる人たちなんだけれど、福の助さんの奥さん亮子さんが、まだまだ落語を知らない人なので、お話の中で丁寧に説明されてて分かりやすいです。

  • 神田紅梅亭寄席物帳。事件は寄席で解決。
    落語も楽しめて面白かった。

    上方落語で同じようなのないかなぁ

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著者プロフィール

愛川晶
一九五七年福島市生まれ。九四年『化身』で第五回鮎川哲也賞を受賞。トリッキーな本格ミステリーを基調としながら、サイコサスペンス、ユーモアミステリー、人情ミステリーと幅広く活躍。主な作品に『六月六日生まれの天使』『ヘルたん』『再雇用されたら一カ月で地獄に堕とされました』。落語ミステリーでは、『道具屋殺人事件』『芝浜謎噺』など「神田紅梅亭寄席物帳」シリーズ、『神楽坂謎ばなし』など「神楽坂倶楽部」シリーズ、『高座のホームズ』など「昭和稲荷町らくご探偵」シリーズがある。『太神楽 寄席とともに歩む日本の芸能の原点』(鏡味仙三郎著)では編者を務めた。

「2023年 『落語刑事サダキチ 泥棒と所帯をもった女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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