ダークヒストリー図説イギリス王室史

  • 原書房
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本棚登録 : 64
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784562045778

作品紹介・あらすじ

権力をめぐる殺人、裏切り、陰謀、暗黒の歴史。長い歴史と伝統を誇るイギリス王室-。ウィリアム2世の殺害からダイアナ妃の死をめぐる陰謀まで、血塗られた歴史を豊富な図版とともに描く。

感想・レビュー・書評

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  • イギリス王室、確かにダークヒストリー!!

    なんでこんなに血生臭くてドロドロなの!
    王室や貴族と言っても生まれが高貴なだけで、最初から洗練されてるわけでもないし、そりゃ傲慢だったり怠惰だったりするよね。人間だもの。

    イギリス王室関連のドラマを立て続けに見て面白かったので、楽しく読めた。
    多少知識がないと、エドワードだのヘンリーだの同じ名前の人が何人も出てくるので混乱しそう。
    王朝ごとに系図もあるので、読みながら戻ったり。

    4500円もする本だけど、コラムもたくさんあって満足!

    この本の最後はもちろん大スキャンダルのダイアナ。
    今書くならヘンリー&メーガンの騒動が加筆されるに違いない。

    あとがきを読んで納得したのは、イギリス王室といっても王の出自はイングランドばかりでなく、むしろスコットランド、フランス、ドイツなど外から迎えた王が多いということ。
    王朝内の権力争い、後継者争いに加えて民族間の争い、王冠を狙う内戦、戦争、宗教問題...これがダークさを引き立てているのかもしれない。
    巻き込まれる一般民衆や、簡単に首を落とされる貴族はたまったもんじゃないけど、読む方としては大変面白い!

  • イングランドの歴史本はいくつか読んできたが、王室中心にまとまった本を読むのは初めて。色々と変わった王室を抱いてきたが、国民は尊敬の念をどれだけ抱いてきたのかは甚だ疑問。この辺りが、日本の皇室と英国の王室に対する国民の関わり方の違いかもしれない。

  • ダークしかない英国王室史。笑える話満載。

  • まともな君主のことは書いていないということなのかもしれないが、これを読むとイギリスの君主やその取り巻きははキチガイか変態しかいないんじゃないかと思う。こんなんで何故発展できたんだろうかね。

  • ノルマンディー征服王ウィリアム1世(1066-1087)以降、エリザベス2世(1952-)の孫ヘンリー王子まで、およそ1000年にわたるイングランド王とその周辺の恥部のみを紹介する書。カラーの図版や写真をふんだんに使い、値段に恥じない価値はある。難解な人間関係や大量の登場人物を最小の紙幅で紹介するため、分かりにくい文章が散見されるが、許容範囲内。

    産業革命以前は弱小国家だったイングランド。常に強国フランス、スペインの国王から領地と王位を狙われていた。むしろ、イングランド諸侯がそれを望んでいた。圧巻はテューダー朝。ヘンリー8世の離婚劇に続く2人のメアリーとエリザベス1世の陰謀—16世紀—は、今日まで続くイングランドのスパイの歴史に光を当てる。
    反逆罪は死刑。しかも斬首のうえ臓腑をえぐり出され四つ裂きにされた後、放置される。僭称王や国王に逆らった王妃、王子ら、処刑台に上った人間は枚挙に遑がない。もちろんエリザベス1世やヴィクトリア、ジョージ6世ら、まともな君主もいた。しかし彼らは本書の著者の関心の対象にない。近年、「ヴィクトリア女王 世紀の愛」「英国王のスピーチ」などの映画が好評を博しているので、まともな君主の苦労と成功の物語を堪能したい人はそちらで十分だろう。UKという国や君主制度に少しでも幻想を抱いている人は読まない方がいい。

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