- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562050802
作品紹介・あらすじ
「娘を誘拐した。返してほしければ……」
とんでもない条件に奔走する関係者たち。
次々に仕掛けられるハードル。
警察も翻弄されるなか、ある人物の一言が事件を急展開させるのだが……。
張り巡らされた伏線と仕掛けこそ、鯨マジックの真骨頂!
感想・レビュー・書評
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初読み作家さんです。300頁以上ありますが登場人物の会話だけで進む部分が多く、そこはページの下半分が白紙のような状況でさらさらとどんどんページをめくってしまいます。そのためあまり考えずに一気にラストまで到達し、謎解きをされて初めてちゃんと伏線があったんだと気づくような状況でした。ミステリとしてきちんとしていて仕掛けもありますがそんな感じだったので驚きはあまりなかったです。これだけ短時間に読めてしまうと単行本1800円は勿体ない気がします。著者の作品は他に有名なものがあるようなのでそちらを読んでみたいです。
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最近珍しいいわゆる推理小説
よくできてます -
なんかけっこうヒドイ話だった。
「葉桜の季節に…」みたいなトリックはうまいけれど、
それ以外が雑な感じで・・。 -
チョット出来過ぎ
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岡嶋二人『99%の誘拐』が80年代にいち早くコンピュータを用いたのと反対に、こちらは今の時代にあえてハイテク機器を使わないで誘拐劇を描いたことに意味を持たせてある。繊細かつ大胆。
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『誘拐』は手垢の付いたネタなので自然とハードルが上がってしまいますが、予想の遥か斜め上をいくオチで衝撃を受けました。
しかし、この非現実的なオチを成立させる為にストーリーが組み立てられているので、どうしても不当に思える箇所や曖昧な表現をしている箇所が散見されます。騙し方も少々あざとく、巧妙だとは思いませんでした。 -
2014/12/18読了
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登場人物が多くて少し閉口したが、高村美羽の誘拐事件の話だ.冒頭から美羽の位置付けに変なものを感じたが、最後の謎解きでそれが事実だと分かって、自分の感が冴えていることを喜んだ.通常の誘拐捜査ではない、横道の動きが功を奏することになったが、大いなる勘違いの物語だ.