あったかスープと雪の森の罠 (コージーブックス チ 1-2 卵料理のカフェ 4)
- 原書房 (2014年1月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784562060238
作品紹介・あらすじ
1月の猛吹雪の日。
スザンヌの営むカフェの裏手の森で、悲劇は起こった。地元銀行の新頭取がスノーモービルの不審な事故で命を落としたのだ。
手厳しかった銀行家とあって対立していた地元住民も多く、保安官はみなを犯人扱い。
そんなわけでスザンヌのカフェには、心温まる絶品スープと卵料理を求めるお客だけでなく、真犯人を捕まえてほしいと、
助けを求めてやってくる人々が押し寄せてきて……!?
あの人気シリーズがコージーブックスから登場!
感想・レビュー・書評
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卵料理のカフェ・シリーズ4作目は、コージーブックスから出ました。
あちらではベストセラーリストに上っている人気シリーズです。
スザンヌと友人たちアラフィフの女性3人でやっている<カックルベリー・クラブ>は、いつも大繁盛。
ところが、ある大雪の日、スノーモービルで店の裏にやってきた男性が事故に‥!
銀行の新頭取だった彼は容赦のない仕事ぶりで、反感を買っていたという。
小さな町にも、次々問題が巻き起こるのです。
容疑をかけられた人たちは、スザンヌに事件を解決してくれと頼んできます。
冬のフェスティバルを前にして忙しい時期。
料理上手なペトラはますます腕を上げ、トニが離婚調停中の夫ジュニアを振り切れないのも相変わらず。
近くをうろついている少年が気になるスザンヌ達は、世話を焼くことに。
勝手に寝泊りしていたのは、スザンヌの馬達の小屋だったり。
少年は家出して放浪しているらしいが、案外働き者で役に立つようになります。
未亡人のスザンヌにも、恋人が出来たところ。
明るく前向きでアイデア豊富なスザンヌ、順調な様子が微笑ましい。
スノーモービルには警戒心を抱くいてしまうスザンヌでしたが、ためしに乗ってみれば面白いと恋人サムに勧められ、なんと夢中になってしまうのが新鮮。
ただ、夫が亡くなって1年と書かれているけど、前の作品で既にそうだったはず。
たった1行で、これまで何月に亡くなったとは出てきてなかったので、はっきりしないけど‥??
作者の前のシリーズ初期の素人っぽさを思うと、安定した書きっぷりですね。
たぶんアメリカ人にとっては、もっとハートをつかまれる要素があるんでしょう。
メニューがどんどん変わる店なので、美味しいものが次々にたくさん出てきて、それもけっこう作れそうなタイプなのが楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コージーミステリにしてはなかなか酷い状態の死体発見ですね。ミステリ部分はまあ無事犯人が捕まればいいかってことで、今後もおばさま三人組とキンドレッドの町の発展を見守っていきたいです。そういえば、かなり繁盛しているけど厨房はペトラ一人で平気なのかが疑問。前日や早朝に仕込みをするという描写もこれまでなかったし。なーんて、ここでリアリティーを追求してもしょうがないか。
それにしても、ジュニアがなんだか憎めない(笑) -
真冬の猛吹雪の日、カックルベリー・クラブの裏で銀行の新頭取が殺された。
銀行家と対立していたことで警察に犯人扱いされた隣人の頼みで、スザンヌは真犯人追求に乗り出すのだが…。
えーとえーと。
お店の描写も、女3人組のやりとりも、保安官との関係も、冬のフェスティバルの様子も楽しいんだけど、謎解きが…。
いや、事件を捜査していく過程はいいんだけど、謎解きそのものが…。いろいろ不足していて辛い…。
あと、ラブラブだった旦那が死んで一年も経っていないのに、旦那の書斎をリフォームしようと考えたり、他の男にメロメロwになっていたりするスザンヌが全く分からない。
お茶シリーズよりはマシなんだけど、やっぱりこの作者と相性がよろしくないのかなー。うー。 -
カフェ「カックルベリー・クラブ」の裏の森で男性の死体が発見された。現場が店の裏の森だったので、カフェの経営者、スザンヌも事件に巻き込まれることに・・・
卵料理のカフェシリーズ第4弾。
ペトラの作る料理が全部美味しそう(^^)
気になったのは、モンテ・クリスト・サンドイッチ。
調べても名前の由来は謎だったけど、作ってみようかな。 -
図書館で。
久しぶりに読んでみたけど…やっぱり「普通の人」が立て続けに何度も殺人事件に遭遇するのはちょっと無理があるよなぁ。それに犯人の特定もそれだけで良いの?という疑問が残る… 今回(も?)保安官イイとこ無しって感じだし。
後、主人公が犯人(その時点ではまだ容疑者だけど)を追いかけるシーンは正直、やりすぎだとも思う。まあこういうコージーミステリはヒロインになったつもりで謎解きをしたり、素敵な男性と恋に落ちたり、ちょっとしたスリルを味わいたい人が読むのだとしたら無粋な事を言っているのかもしれないけど… とは言え不倫の特定とか今回ヒロインの推理がえらい感覚的でちょっと腑に落ちない点が多々ありました。
でも考えてみると共同経営とは言うけれどもこの3人の中で一番重労働なのはペトラさんだよな~ まあスザンナ?スザンヌ?さんは実質の経営者だからお金も握ってるし仕入れもしてるから釣り合いは取れてるのかもしれないけど…。トニってのは出資もしてなさそうだし…給料制なんだろうか?とかちょっと考えてしまった。実際にこういうお店を友人で開いたら破綻しそうだな、なんて本編とは関係ない事を考えてました。 -
この度も美味しそうなカフェメニューが目白押し!
スザンヌとサムの関係も素敵で和む~。
それにしても保安官のただ飯食らいっぷりには驚くばかりなんだけど…スザンヌの言う通りほんとに全米ではこれが普通なの??これもある種の賄賂では!?
平気でただ飯食ってる割にはさして活躍してくれない保安官殿…。こんだけ胃袋のお世話になってるんだもの、捜査状況くらい話なさいよって気持ちになっちゃう。笑 -
1月半ばの大雪の日、事件は起きた。地元銀行の新頭取であるビューサッカー氏が主人公スザンヌが経営するカフェの裏で殺されたのだ。捜査をするのは保安官だけでなく、スザンヌと共にカフェで働くトニとペトラ。実はこの3人で過去にも事件解決に導いたことがある!アメリカのホームドラマを思わせる軽快な展開で、残酷な事件だけれど、どんどん読み進められる。
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卵料理のカフェ第4作。
キンドレッドでは、氷の彫刻コンテスト、氷上魚釣り大会、宝探しといった冬のイベントが計画されているというのに、
スノーモービルで走ってきた銀行頭取の首が
張っていたワイヤーで飛ばされてしまったという殺人事件発生。
アルバイトのウェイター、ジョーイが連れ込んだ家出少年コルビーが
事件の鍵をにぎるんだろうな、
というのはすぐ検討がついたけど、犯人は全くわからず。 -
2015年4月3日読了。
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ついつい違う人を疑って読み進めてしまい、まんまと最後まで騙されてしまいました。
なんだか、日本のテレビ時代劇みたいに、アメリカ女性の倫理観みたいのがあって、民族の差を感じたりするシリーズです。