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- Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
- / ISBN・EAN: 9784563021672
感想・レビュー・書評
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P. A. M. ディラックと言えば、ケンブリッジのルーカス教授職もつとめた非常に著名な物理学者である。相対論的な量子力学の方程式から電子のスピン導出や反粒子を予想した事で有名である。1933年にノーベル物理学賞を受賞。
本書はそのディラック先生が、シドニーとニュージーランドで行った講義の収録である。量子力学の発展から始まり、量子電磁気学、磁気単極子と相対論的な波動方程式と続き、最後は宇宙論について述べられている。
講義録ということなのか、非常に簡潔にまとまっていて読みやすかった。量子電磁気学と相対論的波動方程式については、少し別の教科書を参考にしながら式を追いかける必要があるが、薄い本ながら内容は濃密で面白い。
二つほど疑問が...。磁気単極子の章で、プライスらの論文は結局どう解釈されているのか知りたいと思う。やはりアルヴァレ所長の言う通りなのか。最後の重力定数の話も興味がある。今どういう状況になっているのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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