- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784566003637
作品紹介・あらすじ
アーサーがおこると雷がなり嵐がきて町が-!?まだおこっていると地球がわれ月も星も-!?マザーグース賞受賞。
感想・レビュー・書評
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〝ある晩、アーサ-はテレビの西部劇に夢中になっていると、「ダメです!もう遅いから寝なさい!」 お母さんが言ったのでアーサ-は怒った。すると雷が鳴り、嵐がきて、町を吹き飛ばした...アーサ-の怒りが治まらないでいると、地球が割れ、月も星も惑星も、木っ端みじんに砕かれてしまった。ア-サ-は、火星のかけらに坐って考えた「ぼく、どうしてこんなに怒ったんだろう」でも、アーサ-には、さっぱり思い出せなかった〟・・・ほんの些細な事柄が、人類滅亡の世界戦争に発展する、人間の愚かさを象徴した衝撃的な絵本と捉えた。
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癇癪持ちで字の読めない息子が表紙で選んだ本。
読んであげると真剣に聞き、内容は本人なりに把握したよう。
怒りかけたとき、癇癪を起こしたあと
「怒り続けたアーサーはどうなった?」と聞くと
「一人になっちゃった」と答える息子。
この本を読んだときなぜ、この本を選んだのかとても不思議だったけど
何か惹かれるものがあったのかな?
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ショートショートSFの味わい。素直に、面白いです。
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どこまでも広げて考えた時、少し大人になる
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4年生で、「ないた」とどっちにする?と聞いたら、1つのクラスではこちら。もう1つのクラスでは「ないた」のリクエストでした。
限度を越えない最近の子も、まだまだ・・・と怒り続ける子にすっきりするのでしょうか?
私は気づかず読んだのですが、全ページに猫がいる。と教えてもらいました。子どもはよく見ていますね。 -
6歳7か月の娘へ
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「もう遅いから寝なさい」 お母さんの言葉に怒ったアーサー。すると雷がなり、嵐がきて、町が…。まだ怒っていると地球が割れ、月も星も…。壮大。怒るってとてつもないエネルギーなんだ。怒るだけ怒ってしまえ。宇宙規模で。そしたら怒りも宇宙に散らされて治るでしょ。なんだか笑えてくるでしょ。
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「アーサーがおこると雷がなり嵐がきて町が-!?まだおこっていると地球がわれ月も星も-!?マザーグース賞受賞。」
娘たちはアーサーの破壊力に「やりすぎだよ」とドン引きしていたが、わたしはおもしろかったな、この本。絵本の中なんだから何でもやったらいいじゃない。いいぞアーサー。この本が心にピタっとくる子もいるのではないだろうか。
「ぼくどうしてこんなにおこったんだろう」で終わるラストは娘たちも「わかるわかる」という感じだったみたい。娘たちは「怒り」の感情はあまりないが、悲しくてしくしく泣きだしたら止まらなくなって、「なんで泣いているのかよくわからな」くなってしまうことがよくあった。
・あ、怒りが戦争や地球滅亡にまで発展する、その愚かさを表現した本 という見方もあるのか!(ブクログのコメントで( ゚д゚)ハッ!とした)。
怒りはコントロールできる大人になる必要がある。同時に、我慢せず思い切り心を解放する場所も、必要であると思う。絵本の中で出すのはどうだろうか。
きたむらさとしさん絵がとてもいい、魅力的!
大友克洋の『童夢』を読んだようだ!
全部のページにネコがいるのを娘たちが見つけた。
アーサー、ひとりぼっちではないんだね。
反省したり怒られたりするラストじゃないのがよい。