森のなかへ (評論社の児童図書館・絵本の部屋)

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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566007819

感想・レビュー・書評

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  • 朝おきると、パパがいない。ママに聞いても 「わかんない」とだけ。 パパがいなくなった次の日、ママにお使いを頼まれる 「お婆ちゃんが具合が悪くて寝ているの お見舞いのケーキを届けてね」。 この日僕は、入ってはいけないはずの〝薄暗い森の中〟の近道を行くことにした・・・。不気味な雰囲気で始まるこの絵本(INTO THE FOREST)は、<赤ずきんちゃん>や<ヘンゼルとグレ-テル>など、童話のエピソ-ドを散りばめたミステリ仕立ての冒険ファンタジ-。さては、お婆ちゃんがオオカミに? パパの行方は?・・・

  •  朝起きたらパパがいなかった。いつ帰るのかもわからない。
     次の日、おばあちゃんにケーキを届けに行くことになったぼくは、入ってはいけないと言われていた森の中の道を使ってしまう。パパが早く帰って来たら、と急いだばかりに……。


     図書館本。
     グリムやペローの童話へのオマージュみたいな話。実際、途中の森の絵にロープの垂れた高い塔、つむぎ車、南瓜や靴などが描かれている。
     赤ずきんモチーフのエピソードもあり、おばあちゃんの家に毛むくじゃらの耳がついている。

     結局は終盤のおばあちゃんやパパ、ママの抱擁に持っていきたいわけで、内容は無いも同然。
     童話や昔話をある程度知っている、未就学児向けといった感じかなあ。

  • ずっと気になっていた絵本。
    白黒とカラーの使いわけがより赤をひきたて、抽象的な絵と写実的な絵の描きわけが主人公の男の子の感情を表現しているように感じる。
    木の中に隠れている物語の生き物達を不気味で怖いなと思う反面、人間の目は自分の見たい事を見る、と聞いたことがあるので自然なことのようにも思う。森という場所がそう感じさせるのか?

  • 隠し絵探しが楽しい……のだろうけれど、不穏な感じが拭えない。

  • 本作は娘のだいのお気に入り、読んで読んでとせがむので、1日に15回以上読み聞かせたこともある。
    「ジャックと豆の木」、「ヘンゼルとグレーテル」、「さんびきのくま」、「赤ずきん」などのお話が、童話の生じる磁場である「森」をテーマにリミックスされている。主人公の少年はいわば、そういった物語に引きずられることなく、なんとかおばあちゃんの家に辿り着く。森には物語の誘惑がいっぱいだ。
    おばあちゃんちに行くにはもうひとつ、森を通らずに遠回りする道もあるというのが乙。

    娘は、絵本を読み聞かせしていると、次のページをすぐにめくりたがる。でも本作は、そうでもない。それはおそらく、1ページ1ページの絵が細部まで描き込まれているため。読む度に気づきがある。

  • 静かな不気味さが心地よい絵本.
    隠し絵を探すのも楽しいです.
    最後はハッピーエンド.

  • 絵をよく見ると、昔話にでてくるものが見えてきます。

  • 色使いがすごくきれいです。白黒の絵の中に赤がとても映えています。
    最後のお母さんが劇画タッチなのには、何かメッセージが込められているのでしょうか・・・?

  • 影絵のような、雰囲気のある絵です。

    裏表紙の説明を後で読んで納得したのですが、読んでいると「あれっ?」と思うようなシーンが多々。この本を読む前には、ヘンゼルとグレーテルや三匹のこぶた、ジャックと豆の木や赤ずきんなど、色々な童話をしっかりと読んでおくとより楽しめます。

    また、オチがいい意味で裏切ってくれるのも、◎!

  • 色んな物語の破片を見つけるのが楽しいです。
    けど
    なんか全体に暗くて冷たい感じ。

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