ロバのシルベスターとまほうの小石 (評論社の児童図書館・絵本の部屋)
- 評論社 (2006年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784566008359
作品紹介・あらすじ
ある雨の日、ロバのシルベスターはのぞみがかなう、まほうの小石を見つけ、大よろこびで家に帰ります。ところが、そのとちゅう、ライオンにであってしまいました。そこで…。コールデコット賞受賞作。
感想・レビュー・書評
-
この本面白かったなぁ!!!
絵本でこんなに面白いと思ったの久しぶり。
読み聞かせに持っていきたいけど、ちょっと長いんだよなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何でも願いが叶う、赤く光る小石! そいつにシルベスターがうっかりトホホな願いをかけてしまう! 昔話あるあるネタですね。両親の悲しみようが切なくて気の毒だけど、もどかしい!
-
スタイグと言えばやはりこの作品。読み返してみて、その内容の良さにほれぼれする。
起承転結が明確で、中途のハラハラ感が大きいのでラストの達成感が大きい。
それに絵がとても良い。お母さんのドレスなんてとてもお洒落だし(笑)。
本作で1970年にコールデコット賞受賞。
旧版は「まほうのこいし」とひらがなだったが、新版で「小石」と漢字表記になり、水彩画の
美しさが更に生き生きとしている。
巻末には、スタイグ本人の写真とコールデコット賞受賞の際のスピーチも載っている。
何でも望みが叶う魔法の小石。
石集めが趣味のシルベスターは偶然それを手に入れる。
ところがお腹を空かせたライオンに遭遇し、シルベスターが願ったことは「岩になること」だった。。
この辺りから子どもたちは「どうなってしまうの?・・」と、ぐっとお話に引き込まれる。
ところが、無情にも月日は流れていくのだ。
お父さんとお母さんの悲しみが、児童書には珍しくそれは丁寧に描かれる。
心配でいてもたってもいられない辛さやもどかしさ。
絵の表情も実に悲しげで哀れを誘う。
そして最後には、魔法よりももっと大きな奇跡が起こる。
望みが何でも叶うなんて、リスクが大きすぎて危険きわまるものね。
それに、お父さんもお母さんもシルベスターも、もう望むことなんて何もないってことに
気が付くのがなんとも素敵なところ。
3人がしっかりと寄り添うラストにはしみじみと幸せになる。
読み聞かせるなら中学年以上。中学生にも良いかもしれない。
約13分。 -
名作。いつ読んでも好きだなぁと思う。
-
変わった小石を集めるのが好きなロバの子シルベスターは、望みがかなう魔法の小石を見つけました。大喜びで帰る途中にライオンと出くわしたシルベスター、なんと自分に魔法をかけてしまいます。ドキドキするお話の展開が楽しく、家族を想いやる気持ちに心温まる作品です。コールデコット賞受賞作。5.6歳から
-
とぼけたイラストがとっても私好み。ハラハラしながら読み進めました。
-
思いが通じて、願いが叶って良かったです。
最後のページの、抱き合っている絵が好きです。 -
シルベスターがもう二度と帰ってこないと覚悟したときのお父さんとお母さんが、見ててこっちまでつらくなってしまう。
最後はハッピーエンドになるはずだとわかっていながらドキドキハラハラしてしまいました。