大地の子エイラ (下) (始原への旅だち 第 1部)

  • 評論社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566021143

感想・レビュー・書評

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  • この本は、確か私が少女だった頃に読んだお話です。ぜひぜひ、皆さまに読んで欲しい1作品です。
    素晴らしいです。

  • 友達が貸してくれて読んだ本。すごく面白かった。続きが気になる。(大長編のほんの一部です。)

    洪積世あたりが舞台。ネアンテルダール人とかクロマニヨン人の話。
    歴史の教科書に、一ページ分あるかないか、の、「人類」が、急にいきいきとしてきました。

    史実と比べてみたらどうなのか?それはまったくわからないけど、興味深く読めたりもします。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「続きが気になる。」
      長い話大好きなのですが、「大地の子エイラ」(評論社)は読みそびれてしまっています。そうこうしているうちに集英社から新訳...
      「続きが気になる。」
      長い話大好きなのですが、「大地の子エイラ」(評論社)は読みそびれてしまっています。そうこうしているうちに集英社から新訳が刊行始り、完全版と聞いたので此方を読もうと思いつつ数年経ちました。
      現在第5部(13冊)が出ている模様、、、第6部はいつ出るんだろう?
      エイラ地上の旅人
      http://www.shueisha.co.jp/home-sha/ayla/index2.html
      2013/03/15
    • のぶこさん
      第5部(13冊)ですか!! ちょっと途方もないですね…。
      情報ありがとうございます。
      読みたいと思いながら、私も、数年(どころかもっと)...
      第5部(13冊)ですか!! ちょっと途方もないですね…。
      情報ありがとうございます。
      読みたいと思いながら、私も、数年(どころかもっと)経ちそうです。
      2013/04/04
  • 内容
    紀元前約三万年、大地震で両親を失った新人クロマニヨンの子エイラは、旧人ネアンデルタールの部族に拾われ育てられることになった…。大いなる運命の下に生まれ、稀有な才能を秘めるエイラをめぐり、遥か太古の人々の、壮大な愛と冒険とロマンが展開。世界中の熱い注目を沿びる、ベストセラー小説

  • 紀元前35000年から25000年のあいだの時期で、
    作者は、実に想像力たくましく書いています。
    徹底して調べて書いたといっていますから、
    よく調べて書いてあると思います。

    私は、そこにでてくる植物達が、実によくかかれ、
    薬草として使われるところは、面白く感じています。

    クロマニヨン人であるエイラが、
    ネアンデルタール人の氏族のグループに拾われることから、
    物語がはじまります。
    ネアンデルタール人の慣習が、
    新しい人類であるエイラにことごとくぶつかります。

    その氏族を率いるリーダーであるブルンが、
    その慣習を破っていくエイラに対して、
    氏族の利益ということを判断しながら、慣習の変化を認めていくことに、優れたものを感じます。

    氏族とはちがう顔の娘(彼らは醜いと表現する)を受け入れる
    女性の立場を越えた行動をどう見るのか
    (女性は、決して男に逆らってはいけない。)
    狩りをする女をどう見るのか
    (女性は、狩りをしてもいけないし、武器にふれることは許されぬ。)
    異形の子供を産んだ女をどう評価するのか
    (頭が大きくなるので、難産となり、子供は、首がすわっていない)
     
    エイラは、ネアンデルタール人の慣習を、
    自分なりの理解で、かえていこうとします。
    実に、自分のすすむべき道に対して、誠実に。
    エイラは、自分が為すべき事は、何かをつねに考え判断し行動していく。
    その中には、軋轢がありますが、工夫して乗りこえていきます。
    女性のもつたくましさを、知らせてくれます。

    この物語は、現代という豊かな時代にあって、
    人間としていきようとして、その壁にぶつかりながら、
    乗りこえていく、女性の持つ力を感じさせ、
    何か忘れた大切なものを呼び起こしてくれます。
    暇なときにゆっくり読まれるのもいいでしょうね。

  • ネアンデルタール人の部族に拾われたクロマニヨン人の少女,エイラの物語。第1編の最終章です。

    エイラも子供を持ち,占い女としての技量を高めていきます。一方で訪れる別れ。
    エイラの場合には,物語の冒頭で家族やらすべてのものと別れています。そのときの悲しみは彼女の中にしっかりとあるのだけれど,幼さ故に記憶のなかにはあまり残っていないようです。
    それに比べると今回の別れは,エイラが受け止められるだけにつらい。しかし,同時にエイラの旅立ちの幕開けにもなります。

    サブタイトルの「始原への旅立ち」にもあるように,今までの物語はエイラの旅立ちのための物語だったようです。エイラはまだ,自分が何者であるのか,本質的にどこが部族の者と異なるのかはわかっていません。それを唯一知ったクレブは,エイラに告げることはありませんでした。その本質にエイラが近づくことがあるのか,が気になるところです。

    ところで,エイラは部族の者とは成長が異なっていたので,おそらく部族の者よりは長命だと思うのですが,それにしても,もうだいぶ成長してしまったような…。全部で5編からなるはずなのですが,このあとの構成はどうなるんだろう…?

  • 滅びゆく氏族と、この先も繁栄するであろうエイラたち。
    2つの種の違いは明らかで、自分たちの限界を感じた老まじない師は氏族の限界をひとり悟ったまま死んでいった。

    エイラが氏族にもたらされた意味。
    本編のまえがきにあった著者の言葉がここにつながる。
    現在につながるクロマニヨン人と滅びたネアンデルタール人の接点となったデュルクやユラたち、その母であるエイラ。

    氏族が滅びたとき、地球はどんな姿だったのだろう。
    エイラの種族が滅びるとき、地球はどんな姿になっているだろう。

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