生霊わたり (クロニクル千古の闇 2)

  • 評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (465ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784566024120

感想・レビュー・書評

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  • トラクの成長と悩み、ウルフとの再会、
    海の冒険、文句なしに面白い。

  • ↓の方と同じように「いきりょう」って読んでいたので、おどろおどろしくなってきたらどうしよう……と思っていた。「せいれい」と読むのだそうだ。

    前回から引き続き、太古のヨーロッパの民族が織りなす古代ファンタジー。
    魔道師なる職業はあるけれど、いわゆる魔法などは存在せず、大自然を崇め敬い、季節をなぞるように堅実で慎ましやかに生活を続ける人々の姿は、上橋菜穂子さんの守り人シリーズに似た雰囲気がある。
    翻訳家のさくまゆみこさんの力も大きいのだろうと、感謝しきり。
    こんなに素晴らしい作品を日本語で読めるなんて!

    前巻で森に迫ってきた闇を払いのけることに成功したトラクは、唯一の身内であった父親を失ったこともあり、先の旅で友達になったレンの属する「ワタリガラス族」で世話になることに。
    そこで奇妙な「病」が蔓延るのを目の当たりにし、「何かがある」と感じたトラクは病を治す方法を求めて、ひとり旅立った。

    集団生活をしたことがないトラクの世界は広くて狭い。
    ワタリガラス族の風習は知っていても、彼にとってはそれがすべてだ。
    それぞれの部族の掟や風習や考え方など知る術はなく、それが原因で苦境に陥る羽目に。
    しかしそれも運命と呼んで然るべき出来事だった。
    その無知さがあったゆえに今回の問題の突破口を開き、トラクに眠っていたもうひとつの「チカラ」が発覚するに至ったのだから。

    父親の遺したことばに隠されたほんとうの意味。
    この巻の最後で知らされる真実と、それを受け止めるトラクの成長。
    ウルフとの再会も無事に果たしたが、トラクを待ち受ける運命はまだ安寧であるとは言えないだろうな。
    次は「魂食らい」
    トラクへ襲い掛かる闇の本質に、とうとう迫るのだろうか。

  • 読み始め頃に少し手こずったが、前巻と同じで、半ば頃から一気に読めた。
    でも、まだ2巻。自分の運命に気付いたトラクが、これから、どんな事件に遭い、どんなふうに生きていくのか。続きが気になる。
    それぞれの族の生活や習慣、特に、狩猟の様子などの設定と描写が素晴らしい。

  • うん、もう最高しか言葉が出ないや!
    狼族の少年のあとの話だけどふぇっ!?ってなっちゃった

  • 読み始める前は、なかなかトラク、過酷なんだよな〜。という記憶が鮮明のため手をひっこめてしまうのだけれど、
    読み始めたら次が気になってどんどん読んじゃう。
    知恵がいっぱい詰まって知識がすごい。気持ちが良い〜。
    ウルフと早く会えますように、と願いながら、
    あとちょっとのところで…!となったり、
    少年たちとのやりとりも含めて全部なくてはならなくて。

    いやしかしトラクもっとレンちゃんとウルフの言うこときいてええ。となるけど、自分の半分の氏族だもんね。しょうがないか。

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00559907

  • トラク、海を渡る。
    諸悪の根源が何なのかが明らかにされる。

  • また序盤から物語が展開していってすごかった。生霊わたりか…。確かにトラクは普通の人ではないと思っていたけど、驚いた。テンリスはトラクが生霊わたりだとわかったあたりから怪しそうだなと思ってた。でもまさかお父さんの兄だったとは。ベイルがよかった。かなり好きになった。レンがさらにかっこよくなってたし、ウルフとも昔より気持ちが通じるようになったみたいで嬉しかった。フィンケディンが実はまだ30歳くらいだということに驚いた。貫禄がすごすぎる。

  • 謎が解決したり、ますます謎が増えたり。
    続刊も読みます。

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