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- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784566059641
感想・レビュー・書評
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第一巻と同様に、著者の箴言を収録しています。なかには、1ページを超える分量をもつ、短いエッセイのような文章も含まれています。
著者は、中国を旅行したさいに、マーケットで働く労働者が不愛想であることに触れて、「中国流のギブ・アンド・テークをじつにさわやかなものに感じた」と述べ、「ふり返れば、「実利本位」「実益第一」「相互信頼」「むだなし」は資本主義が繁文縟礼の封建主義を打倒したさいの軍旗だった。それらの軍旗はいまや資本の繁文縟礼と過剰包装でボロボロになり、社会主義体制の中で新鮮に息をふきかえしたことではあるまいか」と述べていますが、これなどは現在から見れば、政治的な立場によって目がくもらされていたと批判されることもあるかと思います。
著者自身の立場と本書が書かれた時代を踏まえておくことも必要だと思いますが、戦闘的ジャーナリストである著者らしい箴言として、興味深く読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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