- Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
- / ISBN・EAN: 9784568103588
感想・レビュー・書評
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余談になるが『有元利夫 と 女神たち』が正しいタイトルだろう。
これは新装版のようだが、手元にあるのは1989年の改訂増補第2版。二十数年前、学生の頃にがんばって買って、少なくともここ十年以上は本棚にずっと収まったままだった。
最近の有元展の話から思い出して久しぶりに引っ張りだしてみれば、このシリーズにみんな付いていたビニールカバーは縮んで、平置きにすると表紙がぐいっとめくれ上がってしまうのだった。
ピエロ・デッラ・フランチェスカをどうして自分が知っているのかとずっと不思議に思っていたのだが、大好きで真似して描いていた有元の芸大卒業制作のシリーズの作品タイトルにその名があり、ああこれだったかのかと妙に感慨深かった。
明らかに影響を受けただろうという絵を、いまだに時々見かける。やっぱりなんだか惹かれてしまうのだ。その絵に描かれているモチーフや色彩。「中世」とか「音楽」とか。
文体もうつるが、画風もまた然り。
もっと見たかったと思うし、これで完結とも思う。でも余韻はずっと残る。(20150520)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2011/6/17 参考文献
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ふっくらとしたロングドレスをまとった女性が浮遊している‥静謐で寡黙な絵は、多くの画家やイラストレーターに影響を与えたのでは。実際に絵画を見ましたが、岩絵の具や顔料などが混ぜてあり、独特の質感。若くしてお亡くなりになられたのが惜しまれます。