新・北斎万華鏡―ポリフォニー的主体へ

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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784568201789

作品紹介・あらすじ

日本人に自信を与え、現代の不安感に打ち克つ精神的エナジー。70歳から90歳に至る北斎が追究したのは、その生成システム。NHKクイズ番組迷宮美術館で、コンパスと定規を駆使した「神奈川沖浪裏」制作の秘密に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • これもやたら時間がかかった
    北斎の作品をこういう風に読む本はあんまりないので、色々と参考になった

    いかなるときでも、作品に相対する基本姿勢は、完全に自由であるべきで、結果的にはアナーキーであるべきで、だから、あらゆる権威とかクソほどの価値もないよね

    だから、北斎が今日的にどんな価値があるか、とかくだらないまとめ方はしなくて良いのに
    ひたすら、ドキドキの精度と濃度を高めていく以外に意味はないし、みんなで共有するものでもない

    美とは話し合って決めるのではなくて、1人で決めるんだよ

  • ★話題の異色(色物?)プラネタリウム『北斎の宇宙』で詳細な論考データを提供されていたはずなのに、なんか本編ではほとんどシカトこかれてしまった中村英樹センセ。日本橋プラネタリウムで「なんじゃこりゃー!」と憤ってしまった人には、ぜひこれをオススメ。本編では省かれちゃった大事なことが全部ここに入ってますんで。

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著者プロフィール

1940年、名古屋市生まれ。名古屋大学文学部哲学科(美学美術史)卒業。1965年、69年、美術出版社主催芸術評論募集に入選。以後、近・現代美術の評論活動を展開。2011年まで名古屋造形大学造形学部教授を務める。国際美術評論家連盟会員。
著書:『鮮烈なる断片──日本の深層と創作現場の接点』(杉山書店、1984年)、『アート・ジャングル──主体から〈時空体〉へ』(水声社、1999年)、『新・北斎万華鏡──ポリフォニー的主体へ』(美術出版社、2004年)、『生体から飛翔するアート──二十一世紀の《間知覚的メタ・セルフ》へ』(水声社、2006年)、『〈人型〉の美術史──まなざしの引力を読む』(岩波書店、2011年)ほか多数。

「2015年 『いきのびるアート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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