- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784568202502
作品紹介・あらすじ
日本近現代美術の巨匠たち72人による、同時代美術にまつわる71篇の証言集。
感想・レビュー・書評
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読む経緯:小平市喜平図書館に棚陳されていたので、大正期の美術の動向を知るために借りる。
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凡例にもあるように東京国立近代美術館刊の『現代の眼』からのアンソロジーのため一編が1ページ〜2ページに満たない記事が多くある。目次を書き写すだけでつかれた。美術出版社よ。そこはちゃんと書影webページに掲載するのを怠けないでほしいところ。
読み進め方も順番通りに精読して気になるものをノートにとる読み方とする。(多いから。。)
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特に大正期の前衛運動については重点的にノートをとり、読み進める。二科会の始まり、未来派・アクション・マヴォの合流と三科のあっという間の解散。調整人木下秀一の気苦労は必見、その度に「マヴォ。。。。」とため息が出ます。
断片的な情報でしか前衛美術を知り得なかったので、ひとつの流れをもって読める良本。
ですが、アンソロジーであって各美術家がそれぞれで語っているので、決して俯瞰が出来る本ではありません。読む順番は本間正義の『序説』からでないとたちまち迷子に。
ここまでは戦前。
戦中の動きについてはほとんど書かれることなく、戦後の証言となっていた。
物資的な問題もあるかもしれないが、浜田知明の証言にもあるように美術学校も戦軍国一色であったのであるならば戦中の証言もあったろうにと。
軍国の敵であった共産主義ど真ん中の構成主義。他人からはあれだけ共産主義主張していた(本人は違うと言っている矛盾よ)マヴォ=村山知義らの戦中時動きも興味のあるところである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784568202502 -
2012年に60周年を迎えた「東近美」が定期刊行している『現代の眼』の記念選集。錚々たる芸術論・ 美術論のラインアップで、つまみ読みをしただけでも目が肥えた気分になれそう^^
The anthology of "Today's focus" which is published by National Museum of Modern Art. -
次第に新しい心を持って過去を眺め、現代の中に大きなつながりを作り、先へ先へと進む事は大切だが重要なものを置き忘れない様に私達の前に見せてほしい。