60VISION ロクマルビジョン 企業の原点を売り続けるブランディング

  • 美術出版社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784568503593

感想・レビュー・書評

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  • 長く愛された製品には物語がある。製品の魅力として、今見ると新鮮なデザインもあるが、その時代のものづくりに対するこだわりが伝わるからいいなと感じる。消費者の購入データを分析し、今売れている商品を生産するメーカー、そこにはストーリーと思い入れはなく、ゆえにすぐに飽きられる。
    ストーリーを味わうが故、大切にモノを扱おうとするココロがこれからの社会を変えるのではないかと感じた。

  • ロングライフデザインという切り口でモノ・企業のブランディングに取り組む姿を描いたもの。
    一度輝きを失ったものにあらたな光をあて価値を見出す作業は地味だが意義があることだと思う。
    特に少子高齢化でマーケットがますます縮むこれからの日本には必要な手法に思える。
    こういった思想背景をどこまで深く知ってウケているのかどうかは疑わしい面もあるが60VISIONが若者層に支持されているのは喜ばしい。
    考え方としていろんなヒントを頂きました。おもしろかったです。

  • 2018.06.24

    カリモク60のプロダクトデザインがもともと好きで、最近カリモク以外にもロクマルプロジェクトという名前を知り、アデリア60の豆皿と小鉢を手に入れたので気になって買ってみた本。
    もっとカタログ的な本なのかと思っていたら思ったよりも文章のボリュームがすごく、ナガオカケンメイさんの熱が伝わってきました。
    ひとつひとつのブランドのストーリーはとても興味深かったですが、企業によって温度差があるんだなぁ…そりゃそうだよなぁ…と。
    アデリア60はすでにまた廃盤みたいなので、残っているうちに手に入れられて良かったです。
    ロクマルプラスのプロダクトも気になる。

  • 引っ越しに伴って、カリモク60の家具を買いました。
    結構値段が高かったのですが、
    とあるお店で出会って一目惚れというのが正直なところです。

    そのお店に一緒にディスプレイされていた本。
    カリモク60が出来るまでのストーリーが語られていたり、
    カリモク60同様、60年代にデザインされた製品を
    復刻させるまでのストーリーが語られています。

    一時的なブームとしてではなく、
    ロングセラーとして売れ続ける製品を目指すという
    デザイナーの考えは難易度の高いことだと思いますが、
    是非成功させてもらいたいと思います。

    自分の買った製品のストーリーを知ることによって、
    自分が買った家具により愛着がわいたり、
    大切に使っていこうと思えました。
    個人的には◎な本でした。

  • 死に筋を売れ筋に。ナガオカ ケンメイ すごいです。
    デザインの良いものは生活に馴染むし、使い続けても味が出る!

  • これを読んで、新しいビジネスの発想を得るというタイプではない本。
    かといって、デザイン的な思想に役にたつかというと、これまた微妙。

    古いものを新たにブランディングしていったことに対する、記録のような感じ。
    ささっと読んで、世の中にはこういったブランディングの方向もあるのか、という認識ができる。

  • D&Departmentのプロジェクト本。
    ものを造るということ、売るということ、ブランドになること、それらを継続させること。
    現場、メーカー、販売者、消費者。それらを繋いでうまくサイクルを作るにはどうしたらよいのか。理論上の戦略論ものではなく、実際に動いてきた進行中のプロジェクトであり、直面してきた様々な問題点含め描かれています。

  • 人は「ただあればいい」だけのもので生きていけるとは考えたくありません。
    また、「ただあればいい」ものをつくり、「ただ利益だけを競う」会社で働くために生きていたいと思っているとは考えたくありません。


    では、ものを手に入れ、また、どうしてものをつくるのか。何が得たいのか。
    それは僕も「売り場」を持って改めて実感したこと。

    「誰のどんな思いなのか」です。

    その思いとつながっていたい。その思いを別の言葉でいうと、それが「ブランド」なのだと思うのです。

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    上記文章は、あとがきのナガオカケンメイさんの言葉。


    うちは入れ歯屋だけど、随所に心に響く取り組み・メッセージがちりばめられていた本。

  • 念願のカリモク60のソファ買ったので、それが生まれる背景とか知りたくて読んだ。
    よかった。
    ナガオカケンメイおもしろいことやってるな。
    もっと若い頃に読んでたら、メーカーに就職したくなってたかも。

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