科学的思考とは何か: 地球学の方法 (PHP文庫 タ 6-1)

著者 : 竹内均

• PHP研究所 (1987年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[sazukaさんの感想 · 2012年2月5日]

科学なくしては生きていけない、科学は利益を与える、科学には悪い面もある、科学は楽しみを与える…では科学とは？　そういう科学的考え方の組み立てを、いろいろなケースを例に紹介しています。大陸移動等の話が多いのですが、今読むと、どうしても自然とエネルギー関連に目が行きます。
核分裂エネルギーと高速増殖炉、そして核融合のこと、太陽エネルギーと地球のもつエネルギー。地球のポテンシャルと、はみ出したらいけないところはどこなのか。
四半世紀も前の本なので、あれ？と思うところもあるけれど、もうちょっと早く読めばよかった。

著者プロフィール

東京大学名誉教授、理学博士。1921年 福井県に生まれる。東京帝国大学理学部卒業、東京大学理学部大学院修了。東京大学助教授・教授などを歴任。専門は地球および惑星内部物理学。

「1974年 『工科系のための　基礎物理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」