- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569534077
感想・レビュー・書評
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いつも愚痴をこぼし合う上司から勧められた1冊。
すごい古い本。
PHPの冊子って昔見かけたことはあったけど、こんな感じの内容だったんだなと。
古い本だけど、読んでても読みにくさはない。
1話1話が短くて良い。
謙虚さ。素直さ。自分を知るということ。
今も昔も、生きてく上で大切に思うことは変わらないんだなと思った。
心癒されるとも違うけど、自分の心が荒んだ時とかに読み返したい本。
たくさん収録されてる中で、特に気に入ったもの1部抜粋。
【真実を知る】
人間は、ものの見方一つで、どんなことにも堪えることができる。
どんなつらいことでも辛抱できる。のみならず、いやなことでも明るくすることができるし、つらいことでも楽しいものにすることができる。
みな心持ち一つ、ものの見方一つである。
同じ人間でも、鬼ともなれば仏ともなるのも、この心持ち一つにあると思う。
そうとすれば、人生において、絶望することなど一つもないのではあるまいか。
【本領を生かす】
おたがいそれぞれに完全無欠でなくとも、それぞれの適性のなかで、精いっぱいその本領を生かすことを心がければ、大きな調和のもとに自他ともの幸福が生み出されてくる。
この素直な理解があれば、おのずから謙虚な気持ちも生まれてくるし、人をゆるす心も生まれてくる。
そして、たがいに足らざるを補い合うという協力の姿も生まれてくるであろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先に続編を読んでからこの本を読ませてもらいました。
この本の題名にした理由、道をひらくの意味ようやくわかりました笑
続編でも思ったことですが人間いつのまにか慣れや傲慢さにより、当たり前と思ってしまってしまう事が沢山あります。そんな時こそ生きていること、生かされていることに感謝の気持ちを持たなければいけないなとおもいます。最近健康診断で身体に腫瘍が見つかりました。けっこうショックです。この本では人間がずっと健康でいられることはなかなか難しい。例えば人生で五回大きな病気をしても、死ぬ時は一回しかないのだから一回の病気だけが死につながる病気ではない。だから気を落とさず、逆に病気を味う心を養うことだと。
少しこのことを考えて前向きになりました。まだ人生半分、残りの半分を健康に生きれるために今回の病気があるんだと前向きにとらえていきます。
でもやっぱり手術は嫌だなぁ〜 -
見開き2ページが1つのテーマで読みやすい。ストーリーは無く、様々な場面での心構えが書かれており、聖書のよう。
松下幸之助さんが大切にしたものなのか、自然に、素直に、という言葉が多いのが印象的だった。 -
松下幸之助さんの随想集。今から50年以上も前に書かれた本で昭和の時代を感じさせる。何か気持ちのもちようを唱える文が多く、具体的ではないが、なるほどなと考えさせられるものもありました。以下、よく出てくる考え方。
・自然と共に生きるり
・謙虚な気持ちを常にもつ
・日々の振返り、反省が大切 -
『感想』
〇書いてあることは当たり前のことなのだが、それはだれもの心に何となく刻まれてはいるが、実際に文書化する、もしくは人に説明しようとするとすべてが伝えられない、そんな中身だ。
〇初版は1968年ということだから、その時代を感じる表現が使われており、そのまま現在に反映するわけではないが、真意は変わらない。
〇戦争を経験し、その後の復興に尽力した人の話は、決して自己中心的でなく、国全体の利益を考えて働かれていたんだとつくづく感じる。それが今出現している時代の寵児とは決定的に違うところだ。
〇見開き2ページで一つの言葉について書かれているため、隙間時間に読みやすい。逆に時間をたっぷりかけて一気に読むのは、あまりに道徳的過ぎてつらいかも。
〇自分が弱っているときに読むと、更に心に沁みそうだ。 -
前読は5年程前だったろうか、この本は年齢と共に感じ方に変化が訪れる。
悩んだ時、困った時に背中を押してくれる本になるのであろうが、私は未だ若輩者なのだろう。理解は出来るが、著者の考えの域に達していない。
ただ、そこらの自己啓発本の自慢話よりもしっかりと心に響く本であることは間違いない。 -
さすがに真新しいと思う内容はなかったが、著者の圧倒的に豊富な経験に裏打ちされた言葉だと思いながら読むと、それぞれの記述の重みが感じられた。
多くの人を許容する懐の広さと、常に新しいことを感じる感受性、そして公への貢献を中心においた強い信念、といった、社会人として、大人としての基本を教えてもらった書。 -
本屋で立ち読みした際に気になって図書室で借りてみた。