道をひらく

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569534077

作品紹介・あらすじ

昭和43年の発刊以来、累計400万部を超え、いまなお読み継がれる驚異のロングセラー『道をひらく』。本書は、松下幸之助が自分の体験と人生に対する深い洞察をもとに綴った短編随想集である。これまで、どれほど多くの人が本書に勇気づけられ、また成功への指針としてきたことか。この本には、時代を超えて生き続ける不変の真理があるからである。▼もし失敗して落ち込んでいるのならば、「自信を失ったときに」「困難にぶつかったときに」「運命を切りひらくために」の項が、きっと立ち直る勇気を与えてくれるだろう。もし、経営で行き詰まってしまったら、「仕事をより向上させるために」「事業をよりよく伸ばすために」「みずから決断を下すときに」の項が、解決の方途を示してくれるはずである。▼業の成功者であり、それ以上に人生の成功者である松下幸之助であればこそ、その言葉には千鈞の重みがある。あらゆる年代、職種の人に役立つ、永遠の座右の書である。

感想・レビュー・書評

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  • R2.3.31 読了。

     偉大な松下幸之助さんの珠玉の言葉。時々読み返して、言葉を理解できるように咀嚼したい。

    • ダイちゃんさん
      今日は。ダイちゃんと言います。松下幸之助さんの言葉は、一言一言に重みと含蓄があります。読み継がれていくと、良いと思います。私にもいいね! し...
      今日は。ダイちゃんと言います。松下幸之助さんの言葉は、一言一言に重みと含蓄があります。読み継がれていくと、良いと思います。私にもいいね! して頂き、ありがとうございました。今年、愛犬が永眠した時にブクログ始めました。よろしくお願いします。
      2021/08/21
  • 【読もうと思った理由】
    言わずと知れた「経営の神様」と言われている、松下幸之助氏。その松下氏が多くの著作を残した中で、最大の販売部数を誇るのが、この「道をひらく」だ。その数なんと550万部越え。正直、自己啓発本は、若い時から飽きるほど読んできたので、最近は全く読んでいなかった。ただ松下幸之助氏のことは、考え方や思想を含め、もともと尊敬していたことと、小説以外の書籍で販売数が国内歴代1位なのを最近知り、興味を持ったため。

    【内容】
    昭和43年の発刊以来、累計553万部を超え、いまなお読み継がれる驚異のロングセラー。本書は、松下幸之助氏が自分の体験と人生に対する深い洞察をもとに綴った短編随想集(エッセイ)である。
    元々はPHP研究所の機関誌「PHP」の裏表紙に、連載してきた短文の中から、121編を選んでまとめたもの。

    【松下幸之助氏とは?】
    パナソニック(旧松下電器産業)グループ創業者、PHP研究所創設者。明治27(1894)年、和歌山県に生まれる。9歳で単身大阪に出、火鉢店、自転車店に奉公ののち、大阪電燈(現関西電力)に勤務。大正7(1918)年、23歳で松下電気器具製作所(昭和10年に松下電器産業に改称)を創業。昭和21(1946)年には、「Peace and Happiness through Prosperity=繁栄によって平和と幸福を」のスローガンを掲げてPHP研究所を創設。昭和54(1979)年、21世紀を担う指導者の育成を目的に、松下政経塾を設立。平成元(1989)年に94歳で没。

    【読後の感想】
    多分、今の年齢より10歳ほど若いときに読んでいれば、「何か良いことが書いてあったけど、よくある売れている自己啓発本と内容が一緒じゃないの?」と思っていた可能性が多分にある。実際に書かれている内容は、よくある自己啓発書や、偉人の名言集的な本を、何十冊も読めば、正直そんなに遜色はない。

    だが、ある程度人生経験を重ねた今の年齢になって本書を読むと、一文一文が心に響く。
    では「何故ここまで心に響くのか?」自分の中で明確な答えが分かっていなかった。自分の中で考えが纏まるまでは、感想はアップしないでおこうと思った。
    自分の中で腑に落ちるまで、それこそ本書をここ数ヶ月、何回も読んでいた。漸く自分の中で納得のいく回答が出た。
    それは、「重要なのは何を言うかじゃない、誰が言うかに尽きる」と言うことだ。そう、誰が言うかによって、言葉に対する重みがまるで違ってくるんだと思う。

    例えば、今日初めて会った初見の人に、何か説得されたとしても、そもそも相手の人に対して、信頼も信用も出来ていないので、どんな言葉巧みに説得されても、半信半疑の気持ちでしか聞けないと思う。
    だがこれが、10年以上付き合っている人生の恩師から、全く同じことを言われたとしたら、多分素直に受け入れるんだと思う。

    結局、人間関係で一番大切なのは、相手を信じれるかどうか、これに尽きると思う。
    ではどうすれば、相手から信じてもらえる?→上記に対する現段階の自分の答えは、人格レベルを上げていくしかないんじゃないかということだ。全世界で3,000万部以上売れた7つの習慣でも人格が最も大事であると説いている。
    では具体的にどうやって人格レベルを上げていけば良いの?に対する方法が、具体的に分かりやすく書かれているのが、本書となる。

    前置きが長くなってしまいましたが、人格を上げる指南書としては非常に良書だと思います。下記に特に心に響いた部分を一部抜粋で記載します。

    人もまたさまざま。さまざまな人があればこそ、豊かな働きも生み出されてくる。自分と他人とは、顔も違えば気性も違う。好みも違う。それで良いのである。違うことをなげくよりも、その違うことのなかに、無限の妙味を感じたい。無限の豊かさを感じたい。そして、人それぞれに力をつくし、人それぞれに助け合いたい。(P.21)

    お互いにこの世における人と人との繋がりを、もう少し大事にしてみたい。もう少しありがたく考えたい。不平や不満で心を暗くする前に、縁のあったことを謙虚に喜びあい、その喜びの心で、誠意と熱意を持って、お互いの繋がりをさらに強めていきたい。(P.57)

    自分の持っているもので、世の中の人々に精一杯のサービスをすることである。頭のいい人は頭で、力のある人は力で、腕のいい人は腕で、優しい人は優しさで、そして学者は学問で、商人は商売で…。どんな人にでも、探し出してくれば、その人だけに与えられている尊い天分というものがある。その天分で、世の中にサービスをすれば、良いのである。(P.61)

    お互いに周りの人の長所と欠点とを、素直な心でよく理解しておくということである。そしてその長所を、できる限り発揮させてあげるように、またその短所を、できる限り補ってあげるように、暖かい心で最善の心くばりをするということである。(P.62)

    などなど、上げればキリがないので、少しでも心に響いた方がいらっしゃれば、本当に良い本なので、本気でオススメ致します!

  • いつも愚痴をこぼし合う上司から勧められた1冊。
    すごい古い本。
    PHPの冊子って昔見かけたことはあったけど、こんな感じの内容だったんだなと。

    古い本だけど、読んでても読みにくさはない。
    1話1話が短くて良い。

    謙虚さ。素直さ。自分を知るということ。
    今も昔も、生きてく上で大切に思うことは変わらないんだなと思った。

    心癒されるとも違うけど、自分の心が荒んだ時とかに読み返したい本。

    たくさん収録されてる中で、特に気に入ったもの1部抜粋。

    【真実を知る】
    人間は、ものの見方一つで、どんなことにも堪えることができる。
    どんなつらいことでも辛抱できる。のみならず、いやなことでも明るくすることができるし、つらいことでも楽しいものにすることができる。
    みな心持ち一つ、ものの見方一つである。
    同じ人間でも、鬼ともなれば仏ともなるのも、この心持ち一つにあると思う。
    そうとすれば、人生において、絶望することなど一つもないのではあるまいか。

    【本領を生かす】
    おたがいそれぞれに完全無欠でなくとも、それぞれの適性のなかで、精いっぱいその本領を生かすことを心がければ、大きな調和のもとに自他ともの幸福が生み出されてくる。
    この素直な理解があれば、おのずから謙虚な気持ちも生まれてくるし、人をゆるす心も生まれてくる。
    そして、たがいに足らざるを補い合うという協力の姿も生まれてくるであろう。

  • 1968年初刊とは思えないほど、現代にも通じている内容。本屋で手に取ったこの本は、第一版280刷で表紙がレモン柄で可愛い。目次に書かれている項目は、どれも当たり前のように見えるが、読み進めていくと、日々忘れている気持ちや心構えを思いださせてくれる。初心に帰れる本である。また、松下幸之助の日本を愛する気持ち、そして日本をより良くしたい、という意志がひしひしと伝わってきた。忙しい日々にふと読み返したい本。

  • 気になった人は読んでみたらいいと思う。
    何か気づきがあるかもしれない。

  • 成功哲学の源泉は「素直さ」と「謙虚さ」である。
    よい国日本の発展に偉大なる功績を残した松下さんの思いをいとも簡単に学べる環境に感謝です。

    ⚫︎手さぐりの人生
    目の見えないめくらさんは手さぐりで歩む。
    一歩一歩が慎重で謙虚。一歩歩むために全神経を集中する。目の見える人はどうか?
    いくつになっても分からないのが人生というもの。
    わからない人生を、わかったようなつもりで歩むことほど危険なこたはない。みんなに教えられ、手をひかれつつ、一歩一歩踏みしめて行くこと。
    謙虚に、そして真剣に。

    ⚫︎失敗することを恐れるよりも、生活にくふうのないことを恐れた方がいい。

    ⚫︎繁栄は"なぜ"と問うところから生まれてくる。
    子供の素直な心のように。

    ⚫︎多くを受けたいと思えば多くを与えればよい。

    ⚫︎断を下す
    どちらに進むかあれこれとまどっても立ちすくむだけ。まずは自ら断を下すこと。
    自他共に好ましくないのは断を下さないこと。

    ⚫︎風が吹けば波が立つ。
    波が立てば船が揺れるのは当然。揺れねばならぬときには揺れてもよかろう。これも一つの考え方。

    ⚫︎岐路にたちつつ
    動物園の動物は本当に幸せなのか?
    不安な岐路にたちつつも、あらゆる力と生命をかけてそれを切りぬけてゆく、そこに充実した生活があるともいえよう。

    ⚫︎働き方のくふう
    額に汗して働く姿は尊い。
    人より1時間余計に働くことも尊いが、今までよりも1時間少なく働いて、今まで以上の成果をあげることもまた尊い。
    額に汗のない涼しい姿も称えるべき。
    創意がなくてはできないこと。

    ⚫︎学ぶ心
    どんなことからも、どんな人からも、謙虚に素直に学びたい。すべてに学ぶ心があって、はじめて新しい知恵も生まれてくる。学ぶ心が繁栄への第一歩。

    ●覚悟はよいか
    つねに”覚悟はよいか”と問われることを自問自答すること。我々は一歩外に出れば交通事故の危難がふりかかるか分からない状況を生きている。

  • 先に続編を読んでからこの本を読ませてもらいました。
    この本の題名にした理由、道をひらくの意味ようやくわかりました笑
    続編でも思ったことですが人間いつのまにか慣れや傲慢さにより、当たり前と思ってしまってしまう事が沢山あります。そんな時こそ生きていること、生かされていることに感謝の気持ちを持たなければいけないなとおもいます。最近健康診断で身体に腫瘍が見つかりました。けっこうショックです。この本では人間がずっと健康でいられることはなかなか難しい。例えば人生で五回大きな病気をしても、死ぬ時は一回しかないのだから一回の病気だけが死につながる病気ではない。だから気を落とさず、逆に病気を味う心を養うことだと。
    少しこのことを考えて前向きになりました。まだ人生半分、残りの半分を健康に生きれるために今回の病気があるんだと前向きにとらえていきます。

    でもやっぱり手術は嫌だなぁ〜

  • 正直、今まで読んだ長い本よりも長く感じた本だった。
    天声人語とかの社説とかを一気に読んだような、松岡修造の日めくりカレンダーを一気に読んだような、そんな感じだった。
    元々が連載で書いていたのをまとめただけなので当然といえば当然だろう。
    何か悩んだ時、とか1日に一個ランダムに読むとかして内容自体は咀嚼していけば何か身になることもあるのだと思う。
    この内容自体に学びがあるというよりは自分との対話のためのテキストのように感じた。松下幸之助が成功者となってから書いたものだと思うので神の言葉、聖書とかお経とかそういう類のものであると思う。

  • 松下幸之助がPHP研究所を作ったとは知らなかった…!

    人格者を目指す私にとってはバイブル的な素晴らしい本だと思う。…が、冒頭にもあったようにコラムのアーカイブであり、五月雨式にいい話が降り続いても、正直刺さる箇所は少なかった。

    というか初めて気づいた!
    本は一つのテーマを掘り下げて読むからこそ理解が深まる。仮に、それが微妙なテーマであったとしても学びになる。どんなクソテーマでも構わない。

    スティーブジョブスの有名な逸話だが、
    紙屑を1つ投げられたらキャッチできるが、
    一度に5つ投げられたらキャッチできない、
    前者が優秀な広告だ、とのこと。

    もちろんこの本も素晴らしいし、刺さる人には刺さると思う。ただ、私的にはどちらかというと、ワンメッセージを伝えてもらうからこそ、そこに昨日とは違う学びが生まれる、と感じた。

    一つ一つが松下氏の強烈なワンメッセージなのだとは思うが、今の私には入ってこなかった。

    広告にしろブランディングにしろ、いくつもPRポンインがあっても良いと思う、しかしながら、大きな一つのワンメッセージに集約していかなければ、相手には何も届かないのだな、と感じた。

    それを自分なりに学ばせてもらったので素直にありがたかった。

  • 見開き2ページが1つのテーマで読みやすい。ストーリーは無く、様々な場面での心構えが書かれており、聖書のよう。

    松下幸之助さんが大切にしたものなのか、自然に、素直に、という言葉が多いのが印象的だった。

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著者プロフィール

パナソニック創業者

「2019年 『現場で闘うリーダーに知っておいてほしいこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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