人間通になる読書術 (PHP新書 1)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569553382

作品紹介・あらすじ

マキアヴェリ、シェイクスピアから司馬遼太郎、星新一まで、当代きっての読書人・谷沢永一が「読んで面白かった」という基準だけで選び出した四十冊。本書ではそのエッセンスを凝縮して紹介する。「この一冊さえ読めば、四十冊を改めてお読みになる必要はありません」と著者自ら太鼓判を押す、忙しい人にも怠け者にもぴったりの画期的な読書案内。

感想・レビュー・書評

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  • 「人間通」とは元々は司馬遼太郎用語で秀吉の事を指している。よって本書は「秀吉になる読書術」と解釈可能ではあるのだが、これは「人間通」という言葉を流行らせた著者に便乗して編集者がつけた題名であり、必ずしも秀吉を目指す内容というわけでもない。
    ちなみに「術」となっているが、内容は「術」ではなく、著者が面白いと思った本の1200字での要点圧縮である。また著者はこれさえ読めば、原典を読む必要はないと言っており、忙しい人が読んだ気になれる事を目的としているようである。
    列挙されている本はそんなにメジャーな本ばかりでもないので、掘り出し物を探す感覚で活用するにはよいのかもしれない。

  • 教養は香水のようなもの。ほのかに香るのがいちばんいい。
    嫉妬心がわくのをみとめたうえで押さえる。これが謙虚さ。(作者に対して)
    忘れるのは当たり前。

    これはと思うところをページ数メモ。

  • 相手は感情の動物であり、しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心の塊であり、そこから生まれる衝動によって行動するものであるという公理を、よく心得ておかねばならない。

  • 保守文化人の読書術。

  • 可愛げの必要。日本人は空気に支配されている。

  • 著者が言うには、この本を読めば紹介している本は読む必要はない、とのこと。とはいうものの、この著者の書く文書難しすぎ。とても自分の手におえるものではなかった。

  • 表紙裏の内容紹介が本書を簡潔に説明している。

    『マキャヴェリ、シェイクスピアから司馬遼太郎、星新一まで、当代きっての読書人・谷沢永一が「読んで面白かった」という基準だけで選び出した四十冊。本書ではそのエッセンスを凝縮して紹介する。「この一冊さえ読めば、四十冊を改めてお読みになる必要はありません」
    (内容紹介より)

  • 著者は辛辣で聞かれる論者とのこと。多方面の書物40冊紹介している。マキャベリがあれば「国富論」あり、徒然草があれば星新一、孫子も読めば、イソップ寓話もある。かなり無奔放なポートフォリオだが、書物の紹介や書評ではなく、原著のエッセンスを著者独自に凝縮して語ってくれるのが、普通の読書案内と違う点だ。凡人には理解できない難解な話題も多いが、真の読書家・勉強家というのは、こういう視点で読み物を吸収しているのかという点で多いに参考になる。作文のような新書が幅を利かせている昨今、格調高い文体もまた魅力。--- 2008.08.29

  • 読了:
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著者プロフィール

1929~2011年。
文学者、書誌学者、元関西大学名誉教授。
著書多数。1980年『完本 紙つぶて』でサントリー学芸賞、2004年『文豪たちの大喧嘩 鷗外・逍遥・樗牛』で読売文学賞研究・翻訳賞、2006年『紙つぶて 自作自注最終版』で毎日書評賞ほか受賞。

「2016年 『谷沢永一 二巻選集 下 精撰人間通』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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