藤堂高虎: 家康晩年の腹心、その生涯 (PHP文庫 ト 2-6)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569562872

感想・レビュー・書評

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  • 藤堂高虎は太鼓持ち大名ではない!という思いをもって書かれているが、さすがによいしょしすぎでは。

  • 藤堂高虎を知るために手に取って読みました。とても読みやすく、家康とのやり取りに重点を置いているように感じました。藤堂高虎が幕藩体制の礎を築くために奔走し続けている姿が印象的でした。

  • 東叡山寛永寺は江戸城の鬼門にあたる
    寛永寺の建てられた忍ケ岡を上野山といい
    高虎の居城伊賀上野にちなんだものである
    不忍池は比叡山の東にある琵琶湖を型どった
    もの‥そうだったか
    長崎駐在体験から武力一辺倒ではなく
    武将も幅広い知識を持たねばならない事を痛感
    した
    平仮名は書けるが漢字は書けない
    ために商人や知識人と交際を始め夜話会を催し
    耳学問によって視野を広げようとした!
    安土築城に加わり初めて信長を見たが
    信長より築城ということに異常なまでの
    関心を抱くようになった!
    甲良光広の寺大工の仕事ぶりを熱心に学んだ
    石垣を積んでいる穴太衆とも親しくした
    安土の縄張り地割りをした明智光秀の手法を
    自分の眼で見た
    城こそは武将の命運を決する大切な拠り所
    攻められる立場に立ってどうすれば守りを固くすることができるか工夫する‥
    槍を使わせたら抜群の腕を見せる与右衛門に帳簿の整備を命じたところに秀長の頭脳の柔軟性が伺われるし、その命令に唯々諾々と従うところに
    与右衛門の一味違うところがあった

    秀吉が用意した家康の屋敷に設計図にない外構えや外門を構築した際、徳川様の屋敷が公家の如くであっては徳川様の迷惑、関白殿下の面目にかかわると存じ手前の一存にて手を加えました
    ご不興あればこの場でお手討ち下さい、と
    この日の高虎と家康の出会いが二人の晩年に
    大きな影響を与えるとはどちらも気付かぬこと
    であった

    与右衛門もお市の方の三人娘の末っ子9歳のおごうが長じて徳川秀忠の御台所となり
    二人の娘の和子が後水尾天皇の女御として入内
    することに自分が奔走する立場になるとは
    夢想だにせぬ事であった
    前から気になっていた藤堂高虎ここにあり

  • 4569562876 364p 1993・9・3 1版24刷

  • 戦国末期の激動の時代を、己の天賦の才能を駆使しながらしたたかに生き抜いた藤堂高虎。浅井長政の下で初陣を飾った後、阿閉淡路守、羽柴秀長、豊臣秀吉と次々と主君を替え、関ヶ原の戦では家康に属し、ついに伊勢・伊賀22万石の主となった。その後も豊臣恩顧の外様大名でありながら、家康から親藩以上の厚遇を受け、10万石を加増されるに至る。乱世にあって、何を信じて生きるのか?自己の生を忠実にまっとうする以外ない。“ゴマスリ大名”藤堂高虎像を真っ向から打ち破った野心作。

  • soutenkoroです。

    ☆4!!!!

    好きな武将の一人です。

    The 戦国武将です。

    己の力で成り上がっていく、姿に共感を覚えます。

    現世でも、通用します、実力主義者です。

    関ヶ原では、大谷刑部、大坂の陣では、長宗我部盛親と
    ぶつかります。

  • 藤堂高虎の生涯。戦国末期の激動の時代を、己の天賦の才能を駆使しながらしたたかに生き抜いた藤堂高虎。浅井長政の下で初陣を飾った後、阿閉淡路守、羽柴秀長、豊臣秀吉と次々と主君を替え、関ヶ原の戦では家康に属し、ついに伊勢・伊賀22万石の主となった。その後も豊臣恩顧の外様大名でありながら、家康から親藩以上の厚遇を受け、10万石を加増されるに至る。乱世にあって、何を信じて生きるのか?自己の生を忠実にまっとうする以外ない。“ゴマスリ大名”藤堂高虎像を真っ向から打ち破った野心作。

     2003年10月15日再読

  • 従来のゴマすり大名像を打ち破ったと銘打つだけあって良い描かれ方をしております。関ヶ原後の三成さんとの再会シーンは必見です。一豊さんの掛川城献上発言まで描かれているのには驚きました。高虎さんくらいのビッグネームだと省かれてしまう場面ですので。うれしい限りです。ただ残念なのは秀長との時間が非常に短いところ。私はその辺りを期待してたのですが…あ、高虎さんと関係ないですが、関ヶ原敗戦が決定的になったときの三成主従のやりとりが私的にお勧めポインツ。

  • 関ヶ原西軍視点で書かれてる高虎はイメージがあまりよくなかったのですが偏った視点でイメージを作っちゃいかんと大反省。この本で高虎入門です。何にせよ生き残って行く事はすごく大変な事だと…!表裏、興味がそそられました。

  • 浅井氏に始まり徳川家外様筆頭となるまで7度も主家を変え、戦国を生き抜いた武将藤堂高虎を扱った文庫本。

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著者プロフィール

作家

「2017年 『石田三成 「義」に生きた智将』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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