吉良上野介: 討たれた男の真実 (PHP文庫 あ 18-1)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569572116

感想・レビュー・書評

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  • 山形県米沢市で、5年間、暮らしたからなのか?、
    単に、自分の性格がひねくれているだけなのか?、
    毎年12月には、吉良上野介の側から視た、描いた、
    忠臣蔵を、1冊、読むよぅにしてます。

    本作品は、赤穂事件を、
    吉良側の紀州徳川家と、赤穂側の甲府徳川家との、
    第6代将軍位をめぐる代理戦争として描いてます。
    いわゆる、黒幕による陰謀説バージョンですね…。

    やはり、黒幕による陰謀となりますから、
    それぞれの当人(吉良上野介と大石内蔵助)は、
    蚊帳の外、置いてきぼり感は感じられましたが、
    全編で、うまくまとめられてはいたと思います。

    ただ…、それ故に、辻褄合わせな部分も散見され、
    赤穂事件を、合理的に描くことに対する難しさが、
    改めて、作中の端々で感じられました。
    それでも、及第点以上は、あげられると思います。

  • 4569572111 322p 1998・11・16 1版1刷

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著者プロフィール

麻倉一矢 あさくら・かずや
1947年、兵庫県生まれ。東京大学文学部卒業、コピーライターを経て『魔宮伝』(角川書店)で作家デビュー。著書に、『かぶき平八郎荒事始』シリーズ(二見書房)『上様は用心棒』シリーズ(二見書房)、『やさぐれ大納言』シリーズ(コスミック出版)、『無外流立志伝』シリーズ(富士見書房)、『将軍の影法師 葵慎之助』(徳間書店)等の人気シリーズがある他、『豊臣の黄金』、『家康の野望』、『鬼の吉宗』、『一本槍疾風録』(祥伝社)、『小西行長』(光文社)、『後藤又兵衛』(学陽書房)、『剣王伝』(講談社)、『吉良上野介』(PHP)、『徳川三国志』(徳間書店)等著書多数。

「2022年 『将軍吉宗の大敵 剣客大名 柳生俊平20』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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