国際情勢の見えない動きが見える本: 新聞・テレビではわからない世界の意外な事実を読む (PHP文庫 た 42-1)

著者 : 田中宇

• PHP研究所 (2001年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[キじばと。。さんの感想 · 2019年4月19日]

今日では、国際情勢をあつかうブログ論壇もすっかり定着した感がありますが、著者はその先駆けともいうべき存在で、メール・マガジンを通じて国際情勢についてのコラムを発信していました。本書はそうした著者の視点から、刊行当時の国際情勢をわかりやすく解説している本です。

アラブ諸国や北朝鮮、パキスタンといった国々の現在の状況を理解する上で役に立つテーマが取り扱われています。また、コンコルドの事故や遺伝子組み換え食品、エイズなどの諸問題の背後にある国家間の駆け引きを読み解く視点は、興味深く感じました。

[yuyaさんの感想 · 2011年2月26日]

記載日：　2008年09月17日 06:35

読んだのが一か月くらい前だからちょっとあいまいですが。

そしてこの本もちょっと古いので現在の世界経済を勉強するには十分ではないかも。

（確か）筆者曰く、日本のメディアの見方はとても偏っていて、報道が表面的であるのに対し、海外メディアはより多面的で背景的知識を提供してくれるので面白いという。そのような観点からか、普段日本語のニュースではあまり触れられないような背景を垣間見ることができてよかった。

著者プロフィール

国際情勢解説者。1961 年東京生まれ。東北大学経済学部卒。東レ勤務を経て共同通信社に入社。新聞、テレビ、ネットニュースでは読めない情報と見解を発信するメールマガジン「田中宇の国際ニュース解説」を主宰。
著書に『タリバン』（光文社）、『非米同盟』（文藝春秋）、『世界がドルを捨てた日』（光文社）、『日本が「対米従属」を脱する日』（風雲舎）、『金融世界大戦』（朝日新聞出版）、『トランプ革命の始動──覇権の再編』、『感染爆発・新型コロナ危機──パンデミックから世界恐慌へ』（ともに花伝社）ほか多数。

「2020年 『コロナ時代の世界地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」