- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569609614
作品紹介・あらすじ
人は、どんな言葉と出会うかによって人生観、世界観が大きく左右される。迷いを断ち切る言葉、知恵を授けてくれる言葉、心を癒す言葉…。本書は、古今東西の寓話、聖典、思想家、詩人らの一言一句を題材に、人間の本質について思索をめぐらせたエッセイ集である。イソップ、仏陀、ゲーテをはじめ、石川五右衛門「世に盗人の種は尽きまじ」、ゴーゴリ「諸君、この世は退屈だ!」といった異色の名言も登場。世の常識に冷や水を浴びせつつ、読者を「ことばの深淵」に誘い込む。新しい発見へと導く珠玉の50編。
感想・レビュー・書評
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解説としては一本調子なのだが、言葉自体にはやはり重みがある。
インドネシアに先日いったこともあり、気になるぞ、アラビアンナイト。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゲーテの、「人間は努力するかぎり、迷うものだ」という言葉がやっぱ好き。卒業式でも印象的な言葉だったから。優柔不断な私にとっても勇気づけられる。
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2009/7/19 チェック済み
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かなり哲学な本。
宗教観とか入ってくると、勉強してないので難しくて退屈なところもありました。
でもいい言葉は結構ありました。「道は近きにあり、却って之を遠きに求む。」孟子。なぜ、人間は遠きに求めるのか。それは「夢を」遠きに求めるから。幸福は遠くにある宝物のように思ってしまいます。本当は幸福は「ある」ものではなく「する」ものなのに。こう言うと漠然としていますが、要は本末転倒になりがちってことです。哲学だって元は人間の生き方を捜し求めるためのものなのに、複雑になりすぎていると思う。論理のための論理を説明したり、自己満にしか聞こえないことが多いです。科学だって人を幸せにするためのものなのに、逆の結果になっている部分もあります。そんなこと「ALWAYS三丁目の夕日」観にいけばわかります。