どうする学力低下: 激論・日本の教育のどこが問題か

  • PHP研究所
3.29
  • (0)
  • (2)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569612515

作品紹介・あらすじ

ゆとり教育推進VSゆとり教育反対。「教育改革の旗手」と「受験の神様」による大論争。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ゆとり教育は一応方向転換しているようだが、本書では寺脇氏に注目して読破。単純化すれば、現場教師への信頼が高いのが寺脇氏、低いのが和田氏という位置づけになろう(ただ、白黒つけにくい部分あり)。現場については「現場から見た教育改革」に詳しいが、これを読めば、寺脇氏のように楽観的には解せない。特に指導要領がミニマム・リクワイアメントの点、現場教師の内申書の運用について、現場の裁量に委ねすぎるのは、やや乱暴。現場の裁量拡大は、学校選択制とセットでなければ、歯止めが利かなくなる懸念を拭いされない。2000年刊行。
    「内申書は、本来いい要素を付けるためのもの」との寺脇さんの発言には、少々驚いた。この発言は本当のことなのか?

  • レポートのために読んだけど、意見を対話形式でかわしているので、あまりレポートには用いなかった。でも、いろいろ考えさせられる。もともと勉強しない子にゆとりをあたえるのはどうなのかとか、今は筆記試験を受けないでも大学入学できる制度があるとか。後者については、最低限の試験は必要ではないかって書いてあって、確かにと思った。私の大学でも小論文だけでとかで入ってる人やスポーツの実績で入ってる人がいる。最低限の学力は見るようにしないから、大学の中でも学力の差は大きいんだと思う。

  • カリキュラムの削減は最低条件を示しているだけ。
    総合学習は,教師以外の人が教育に携わりやすくしたり,学ぶ楽しさを味わわせることを目的とするが,他の学校と内容を比べられることで競争原理を導入し,教師の身分保障を切り崩すための第一歩でもあることを知る。

    今,現場は二言目には総合学習だ。学ぶ喜びにつなげ,学力を向上させる総合学習を創造するしかない。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。
主な著書に、『80代から認知症はフツー』(興陽館)、『病気の壁』(興陽館)、『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス)、『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『老いの品格』(PHP)などがある。

「2024年 『死ぬまでひとり暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

和田秀樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×