- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569615141
作品紹介・あらすじ
お金は魔性の女なのか?「お金の神様」邱永漢に「お金に不自由」な糸井重里が聞き出した、現実的でロマンチックな「お金と人生」の話。
感想・レビュー・書評
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お金についての対談本。
邱永漢さんのことはよく知りませんでした。
勉強不足…。
お話している内容がなんともすごい。
この人の話は丸飲みしても大丈夫な気がしてくる。
もう少しいろいろ読んでみたい。
私もお金についてどういう態度でいればいいか悩んできた気がする。
普段は「お金がない」とぼやいていることが多いけど、じゃあお金を得るために日々何か考えているかと言えばそうでもなく。
そこを掘り下げていくと大変そうだから気付かないふりでやり過ごしているような…そんな付き合い方(付き合ってないか)。
私はこの本だけではお金のことが考えられるようにはなれなかった。
まだまだ高い壁をいくつか超えないといけない予感がある。
でも自分がなんで考えてこなかったのかはなんとなく見えたと思う。
ぼんやり恐れていたことを糸井さんがかなり言葉にしてくれていた。
お二人の言葉はすごい。
常に直球。
飾りがない。
分からない話がない。
でもその言葉が私の言葉に変換出来るかと言えば、まだまだ遠いなと感じてしまう。
試行錯誤が足りないんだろうな。
また改めて読み直したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お金というものを考えた事が有ったかと言われれば、欲しいなとしか思った事がありません。無いと不安だし有り過ぎても不安になりそうな気もする。人間が生きていく為に本質的には必要が無い、人間が編み出した概念に過ぎないけれど、どの国の人々も等しくお金に引きずられて東奔西走します。
もう20年も前の本なので、インターネットが重要になり始めると皆が薄っすら思い始めた頃で、読んでいて牧歌的な感じがします。
手探りで進んでいたほぼ日も、今では押しも押されぬ大企業となっていますので、本書で出てくるやりとりも感慨深いものが有ります。
なんでこの本読もうと思ったのか自分自身全然分からないのですが、お金のノウハウではなくて、付き合い方の距離感のイメージを2人で話しているのを横で聞いているという感覚です。
お金がただ沢山欲しいのか、何かをする為にお金が欲しいのか、それによって話が違ってくるというのが印象深かったです。糸井重里さんがお金なんて別に必要ないさーと生きて来ていたのはとても想像しやすいし、多分今もお金は困らないくらい持っているだろうと思うけれど、何か面白い事を産みだすためにそれを惜しげもなく使うだろうという事も想像しやすいです。
邱永漢というお金の申し子のような人と話し合うのかなと思いましたが、結局邱永漢さんも本質的にはお金を使って表現をするという観点なのでとても話が合うようです。
結局最終的には信頼が一番大事だという事でしたが、これは「お金2.0」でも同じことを言っていましたね。 -
少し古い本ですが、図書館から借りて読んでます。
何かを学ぼうとするというよりも、肩の力を抜いて読めるから、逆に記憶に残るってる感じ。
さすが糸井さんって感じかなー。
でも、今読むからこそ、あー、ここ当たってるなー、先を読んでたなー、って思う箇所が多々あります。
感覚凄いわ -
糸井重里と邱永漢の対話。
邱永漢の人生を糸井重里インタビューでたどる形。
タイトルからするとお金に関するノウハウが記載されているように思うが、高尚な邱永漢の理念を聞き出すことに重点がおかれているので、財テク等、自らの即利益を期待して読むとあてが外れる。
邱永漢さん自体のファンが読むと楽しいと思う。
15年以上前の本なので、対談時に「インターネット」自体が登場したてだったりして、ビジネス本として読むことも古めかしい。ああ、インターネット黎明期ってこんなだったなーという懐かしさもあるが。 -
なんでもすぐやるのが共通項なんだ
っていうのはわかっているんだけれどもねえ -
糸井重里と邱永漢の対談本.
邱永漢に糸井がお金や人生についての教えを請う形で対談が進みます.
邱永漢の人生観を糸井が上手に引き出していて金言がたくさんあります.
「林深則鳥棲 水廣則魚遊」という漢詩が大変印象に残りました. -
まぁまぁ
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日本の学校教育の問題の一つとしてよく挙げられるのが、お金の教育である。もっと具体的に言うと、お金をどう使うべきかについての教育である。お金を貯めることをただ推奨されて社会に出ていくと、使う事を学んでいないがゆえに、お金に対する自分のバランス感覚が崩れてしまい、結果的に苦労を多く抱えることになる。金融リテラシーという言葉で一時期話題になったと思うが、この本はお金を稼ぐことにおいて神様と称されている邱さんが考えるお金に対する哲学を糸井重里さんが聞き出していくという内容になっている。まず、邱さんの考え方が面白い。”不良少年というのはね、大人がやっていることを少し早くやっているだけのこと”、”恋愛をする人が失恋を怖がるような気分が、お金に対して、最初なら誰もが持っているような感じかたである”など、すごく独特であると共に、お金に対して誰しもが無意識に感じていることを、すんなりと言語化できてしまうところがすごいなと感じてしまう。この本はお金に関する実践的なノウハウを教える類いのものとは真逆の位置にいる。むしろ、哲学よりでもあるし、人としての生き方を問うところが多い。でも、お金について考えるということは最終的にはそこに行き着くのだろうなと、この本を読んでいて感じるし、人としての成長ことが人生の醍醐味であるのなら、お金については一人一人真剣に考えなくてはいけないことは当たり前のことだとこの本は教えてくれているようにも思う。
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対談集。
しかし、金持ち二人に言われてもな。