- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569615493
作品紹介・あらすじ
スポーツは公正にして公平な監視下での争い。勝ちと負けしかないその世界で、常に勝ち続ける者たちがいる。では勝者と敗者の境界線は、どこでどのように引かれるのか?「勝っているときこそ選手を代える」「教えないことこそ指導」こうした逆説的に聞こえる言葉にこそ、勝者の真理が潜んでいる。野茂、イチロー、トルシエ、森祇晶、三原脩など一流の選手・指導者と日本シリーズON対決などの名勝負の分析を通して、勝者の実像に迫っていく。スポーツの名将・名選手に学ぶ「勝つ!」思考。
感想・レビュー・書評
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久々のスポーツものですが、予想以上に面白かったです。
著者はNHKのスポーツニュース等でご活躍の二宮清純さん。
野球やサッカーを中心に
試合の勝者には勝者なりの思考法があると書かれています。
実際の事例がたくさん出てきて、
スポーツ好きにはたまらないこと間違いナシ!の一冊です。
どころが、それだけじゃなく。
組織のリーダーたるものの心構えが書かれてる気がして、
むしろそっちの方が勉強になった気がします。。
やっぱ、選手自身の個性を伸ばす指導法が良さげですな…と。
口で言うのは簡単なんやけどね。。。(笑)
まぁ、人それぞれ感じ方や学び方は違うかもしれないですが、
何かしらの学びがあることは間違いないと思いますよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正直そこまで身になるようなことはなかった。
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様々なスポーツ選手の事例が掲載されており、興味深く読むことが出来た。次はもっと掘り下げたものを読みたい。
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三原脩(巨人・西鉄・大洋)、ジョー・トーレ(ヤンキース)、上田昭夫(慶應ラグビー)、ネルシーニョ(ヴェルディ川崎)、森祇晶(西武)、権藤博(横浜)、仰木彬(近鉄・オリックス)、フィリップ・トルシエ(サッカー日本代表)。本書で取り上げられている名監督たちである。
二宮氏はこう述べる。「『名将』とは、どんな指導者のことを言うのだろうか?私なりの基準がある。答えを先に言えば、自らの理想や型を選手に押しつけず、選手に合ったチームづくりをする指導者のことである。」
さらにもう少し名監督に共通している事柄を挙げる。
・選手を育てることはできないという理解、選手の力を引き出すという心得
・選手の力・コンディションを見抜く力と決断、すなわち適時適材適所。
<目次>
プロローグ 勝者とは何かースポーツにおける勝利、人生における勝利
第1章 弱者が強者に勝つ方法
第2章 名監督・名コーチの思考法
第3章 敗者の思考法
第4章 組織に見る勝敗の明暗
第5章 勝者の思考法
2013.04.12 非ビジネス書からビジネスを学ぶ3分プレゼン会で紹介を受ける。
日本人には「敗者の美学」がありますが、そんな美学を二宮氏は否定します。スポーツではルールは一定ですが、ビジネスでは都度状況が変化します。抽象化することにより、ビジネスのエッセンスをスポーツから学べそうです。また、弱者と敗者の違いも得られました。弱者には理解と配慮を、敗者には挑戦のチャンスが必要です。
2013.04.27 借りる
2013.05.20 読書開始
2013.05.22 読了 -
日本文化が、敗者の美学を持て囃すような、どこか自虐的なところがあると思うのは、著者の指摘を待つまでもないだろう。本書では、二宮独特のカミソリのような文章が、このようないじけた文化を真っ向から否定し、勝者の勝者たるゆえんを徹底的に明らかにする。弱者は必ずしも敗者ならず。強者は必ずしも勝者ならず。徹底した勝ちへのこだわりが、勝敗の分岐点でどのように作用するのか。これに対する二宮の解を読むのはとても面白い。スポーツマンのみでなく、究極の選択を迫られるようなビジネスマンにもお勧めする。
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人生の勝者=ゲームの勝者ではない。
ただ、ゲームの勝者になるには、絶えず策略を以って価値を取ろうとする姿勢が必要。
敗者は弱者ではない。敗者には復活のチャンスが必要。
ロジカルにいくつかの事例から纏めた方法論を1つ1つ事例で紐解くというよりも、事例を一個一個批評しただけのような、あまりまとまりを感じなかった。 -
スポーツは公正にして公平な監視下での争い。勝ちと負けしかないその世界で、常に勝ち続ける者たちがいる。では勝者と敗者の境界線は、どこでどのように引かれるのか?「勝っているときこそ選手を代える」「教えないことこそ指導」こうした逆説的に聞こえる言葉にこそ、勝者の真理が潜んでいる。野茂、イチロー、トルシエ、森衹晶、三原脩など一流の選手。指導者と日本シリーズON対決などの名勝負の分析を通して、勝者の実像に迫っていく。スポーツの名称・名選手に学ぶ「勝つ!」思考。
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スポーツを通して日本のあり方、人の考え方を著者流
に説いた本。スポーツというより日本社会に対してもの
が言いたいのだと思った。読んだ時点で発刊から10年
以上経過しているが、本書が陳腐化していないことに、
著者の嘆きに共感できるところもあった。ガラパゴス日
本。 -
ちょっと後付けの感じがしなくもないけれど、まあ著者の文章は読ませるし、いいことは書いている。
まだイチローがこれからメジャーに行きます、というタイミングの本だったのだが、「イチローは活躍する」と断言していて、それは立派。あと「盗塁数が増える」という予想も当ててたな。 -
スポーツを熱く愛するジャーナリスト二宮清純が書いた名監督・名コーチ・名選手の思考法が紹介されています。勝利の女神には、前髪しかない。何が勝敗を分けるのかがわかる本。(敗者の思考法も掲載)