生きる力をつけるドイツ流子育てのすすめ

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569620343

作品紹介・あらすじ

出した物は必ず片付けさせる、ほかの子と比較しない、男の子と女の子を区別しない-これがドイツ流。子どもの個性や長所を伸ばすためのヒントが満載。

感想・レビュー・書評

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  • とても興味深く読んだ。
    特に興味深かった所はドイツでは早めに進路決定によって学ぶ学校も分かれるが、違ったと思った時に軌道修正が出来る所。非常に柔軟でいいなと思った。

  • 「ドイツ式の子育て礼讃」という感じの本ではありません。
    冒頭部分に「ドイツは自立するための教育」とあったので、それについて知りたかったのですが、あまり深く掘り下げられず…。
    どちらかというとドイツの学校や子育てスタイルについて広く浅くわかる内容です。

    フランスの学校では万年筆を使うと聞いたことがありましたが、ドイツでも同じとのこと。その理由が「ノートが再生紙で白くないから」。なるほどー!鉛筆で記入すると見えにくいそうです。

    ドイツ式で良いな、と思ったのが、健康のために散歩をするということ。雨の日でも子どもをつれて散歩!外の空気を吸ってすっきりするというのは、取り入れたい習慣です。

    そして、ドイツはナチスドイツ時代の諸々がトラウマになっているんだなぁと。ナチスを思い起こさせるような行動はしないことや、他国に迷惑をかけたぶん、今は進んで移民を受け入れているところなど。

    読み物としては面白かったです。

  • 私は、母から「あら。すごいわね!」なんていわれたことがない。友達のお母さま方と話しているときも「うちの子は…」と私をほめているところをあまり見たことがない。母は、謙遜していっていたのかもしれない。しかし、幼かった私はとてもショックで悔しかった。日本のお母さんはどんなに自分の子がほかの子よりも優秀でも人前で自慢したりしない。できるだけ控えめに相手を敬う。それが日本でいう謙遜の文化だ。それに対し、ドイツのお母さんはとにかく自分の子供はほめちぎる。ほめて伸ばすがドイツ流子育てだ。確かに私が半年留学したとき、私のホストマザーはどんな小さなこともほめてくれた。慣れていない私は馬鹿にしているのかなと思ってしまうくらいだった。また、ほめるだけでなくて、しかるときも子ども扱いせず、一人の人間として、ちゃんと言葉でわからせる。それが当たり前だと思っていたことも、他の国ではありえないことだったりするのだ。
    これはこの本の「親として心がけていること」の章に書いてあることを読んで思ったことだが、日本とドイツの教育の違いも理解でき、自分が将来子供を産んだときにこうしようと考えられるような情報が盛りだくさんで役立つと思った。

  • ドイツと日本を比較したうえで、双方の長所と短所が説明されているのがよかった。ドイツでは10歳でいったん、進路の選択(将来高等教育まですすむか、職業教育をうけるか)をするというのが興味深い。

  • 子育てというよりもドイツにおける子供を取り巻く環境を紹介した本。
    一人の筆者の一冊の本だけをよすがにするわけにはいかないが、大変興味深かった。

    教育や子育ての方法に若年に対する信頼を感じる。
    とくに戦争世代に対する対応に日本との違いを色濃く感じた。
    日本がいまだ戦後を引きずっているのはこのあたりが原因の一つかと。

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著者プロフィール

ドイツ・ミュンヘン出身。日本人の母とドイツ人の父を持ち、日本在住は20年以上。日本人でありドイツ人でもあるという立場から、ハーフ、多文化共生などをテーマに発言や執筆をおこなっている。『ハーフが美人なんて妄想ですから!!』(中公新書ラクレ)、『体会系 日本を蝕む病』(光文社新書) 『なぜ外国人女性は前髪を作らないのか』(中央公論新社)ほか著書多数。

「2022年 『ほんとうの多様性についての話をしよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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