- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569626772
感想・レビュー・書評
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吉田一彦著。
実例が多く紹介されていて面白かったです。
ニセの戦車は、バカらしいがナルホドという作りです。
練りにねった作戦も紹介されていて、また興味深かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主に第二次世界における心理戦や情報戦の話。
いわゆる情報戦を、欺瞞的戦術/戦略 --- つまりは「騙し合い」と見なして、その成功例や失敗例を紹介している。諜報行為や敵の裏をかくことは、戦時に限らず多くあることだろうが、その相手が敵だけではないことがよくわかる。身内の組織に対する欺瞞、さらには自分自身に対する欺瞞という構造も有り得るのだ。とくに、太平洋戦争末期の日本軍をついて、自分達自身を騙し続け、その欺瞞に麻痺していたと評しているのが印象的だ。 -
1979年11月、イランは米国大使館を占拠します。それを知ったCIAは機密文書の処理を急ぎ、大使館のシュレッダーはフル稼働。CIAはかろうじて機密を守れた、と安堵します。ところが…。
イランはペルシャ絨毯の職人である女性たちをあつめます。シュレッダーにかけられた機密文書の、復元作業をさせるためです。二年がかりで、イランはCIAの秘密工作の全貌を把握したといわれています。
CIAは、ペルシャ絨毯の威力というものを、知らなかったのです…。 -
戦争中、冷戦中のスパイ活動について書いてあります。頭脳戦っていうのは、やっぱりいいもんですね。あと、ソ連が情報戦に関してかなり凄かったっていうのが驚きでした。