鬼・雷神・陰陽師 古典芸能でよみとく闇の世界 PHP新書 (PHP新書 297)
- PHP研究所 (2004年4月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569635989
作品紹介・あらすじ
古来、日本人は鬼や怨霊といった「もののけ」の存在を信じ、語り継いできた。本書は、それらをモチーフとする能や歌舞伎などの舞台を通して、日本人の心の深層に広がる闇の世界をよみとく。陰陽道を駆使して平安京の悪霊に立ち向かった安倍晴明。雷神として恐れられつつも、信仰の対象となった菅原道真。酒呑童子などの鬼退治で名を馳せた渡辺綱。人間社会と闇の世界との境界にいた彼らはどのように演じられ、観客を魅了するのか。芸能文化を探究する気鋭の語り部が、跳梁跋扈する「もののけ」の世界に誘う。
感想・レビュー・書評
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能や狂言は実際に見たことがなく、また取り立てて見たいとも思わないのですが、あの雰囲気やストーリーや舞台の間や細かい作法、その他様々なことを考えると、ただ単に鑑賞するだけではその奥深さを知ることはできません。本書のような解説を予め知ることで能や狂言の味わいが実感できるのではないでしょうか。何にしても、予備知識が無いことには感動は覚えません。
鬼の渡辺綱、雷神の菅原道真、陰陽師の安倍清明の伝説、英雄譚を語り継ぐ芸能の解説本ですが、なかなか面白いです。学校の授業でも蘊蓄話として取り入れると興味が深まるのではないでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
副題の通り、能や歌舞伎等を通して語り継がれてきた日本人の深層に広がる闇の世界を追う。
安倍晴明、菅原道真、渡辺綱の三名を題材に、伝説から芸能で描かれたそれぞれの姿から、浮かび上る日本人の闇に対する想いを探る。
いやまあ、こういう本に感想はあまり、ね。割に面白かったけど。