「生体解剖」事件 新版-B29飛行士、医学実験の真相

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569644677

作品紹介・あらすじ

昭和20年5月、日米を震撼させる悲劇は起きた!海軍戦闘機「紫電改」の体当たりによって墜落したB29爆撃機の飛行士12名。彼らは次々と九州大学医学部の解剖室へ連れていかれ、生きたまま「肺摘出」「心臓摘出」「脳の切開」「海水注射」といった医学実験や解剖の犠牲となった。人間の生命を救う立場の医者がなぜ凄惨な行為を行ったのか。そして裁判の結末は?昭和54年の発売とともに大反響を呼んだ名著が甦る。

感想・レビュー・書評

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  • 太平洋戦争が終る3ヶ月前、九州に墜落したB29爆撃機の飛行士が九州大学医学部の解剖室へ運ばれた。そこで生きたまま医学実験や解剖の犠牲となった。終戦間際の混乱の中、いったい誰が指示をしたのか、軍の命令に九州大学の医師たちはNOと言えなかったのか。それとも、医師たちも自分の研究の成果を上げるためにすすんで協力したのか。

    この事件に関しては、遠藤周作の『海と毒薬』を以前読んだことがある。映画化されたものも観ている。しかし、その当時はどちらかというと“フィクション”という感覚のほうが強かった。その後いろいろな本を読み、太平洋戦争中の日本軍のしてきたことを知るようになった今、あらためてこの本を読むと“事実”に恐ろしくなる。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4569644678
    ── 上坂 冬子《生体解剖 ~ 九州大学医学部事件 19820810-19890220 中公文庫》
     
    (20091203)
     

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